イベント中止も返金ナシ! 虚飾に彩られた韓流ブームの終焉

kara100.jpg※イメージ画像:『KARA 1000ピースパズル KARA in Paris』エンスカイ

 日本を席捲したK-POPブームに陰りが見え始めているが、終焉の決定打になりそうな騒動が起こった。6月30日・7月1日に開催が予定されていた韓流ライブイベント「K-POP IN 豊岡・神鍋高原」が急遽中止になったのだ。

 このイベントは兵庫県豊岡市の但馬ドームを舞台に、KARAや超新星ら人気アーティストがライブを繰り広げる予定だった。ところが、このライブを主催する大阪市の株式会社アンフィニジャパンが代理人弁護士を通して、ライブまで10日を切った今月21日に中止を発表。代理人の発表によると、関係各所との行き違いなどからチケット販売計画の大幅な変更を余儀なくされ、販売が低調に推移。その結果、プロダクションや業者に支払う資金が捻出できなくなり、イベントの中止を決断したという。

 これだけでも一大事だが、さらに代理人は「チケットの返金はできない」と驚くべき説明をした。代理人によると、アンフィニジャパンは「現在、見るべき資産がほとんどない状態」であり、チケット販売で得た資金も「ほぼ全てを韓国プロダクションへの前金の支払及び開催準備費用に費消」したため、返金のためのお金を用意することができなくなったという。

 この対応はアンフィニジャパンから直接購入したチケットについてであり、チケット販売会社や旅行会社などを通じて購入したチケットの扱いがどうなるかは現段階で不明。とはいえ、中止になったイベントのチケット代を返金しないというのは、もはや詐欺行為にすら思えてくる。現在、アンフィニジャパンは大阪地裁に自己破産の申立準備をしているが、申立費用の確保すらできていない状況のようだ。

 しかし、いくらチケット販売計画が変更になったとはいえ、KARAや超新星などK-POP界の「トップアーティスト」が出演するにもかかわらず、主催企業が潰れるほどチケットが売れなかったというのは首を傾げたくなる。

「韓国側には支払う金があったのに、アーティストが提携する日本のプロダクションやスタッフ、チケット購入者に払う金はなくなったという言い分はあまりにも酷い。韓国側のプロダクションがちゃっかりしているともいえますが、これでは計画倒産やマネーロンダリングを疑われても仕方ない。実際、チケット販売大手『ぴあ』のサイトでは売り切れになっている席があったし、ヤフオクでもチケットは高騰していた」(イベント会社関係者)

 陰謀論的にも考えることはできるが、韓流人気が崩壊しつつあるのは事実のようだ。その陰りを如実に示した数字もある。

 岐阜県の大垣共立銀行系列のシンクタンクである共立総合研究所が「韓流消費に関するアンケート」の調査結果を発表したが、「自分自身を韓流好きと思うか」との質問に回答した主婦の7割が「韓流好きとは思わない」と答えたのだ。それに対して「韓流好き」と答えたのは、わずか11%という寒々しい結果だった。このアンケートは銀行の本支店に来訪した主婦791名を対象にしており、韓流ブームに対する世間の本当の声を表しているといっていいだろう。

「韓国の『エンタメ輸出』という国策のおかげで、安いギャラで韓流スターを使えたり、韓国ドラマを買い付けると補助金が出る場合もあったため、日本のメディアはこぞって韓流ブームを煽った。しかし、一部の熱狂的なファンを生んだだけで、世間一般には浸透していない。日本の韓流市場の縮小を察した韓国は、米グーグル社と提携して世界進出を目指していますが、これも同じようにごく一部のファンを生むだけで終わるでしょう」(芸能関係者)

 もはや、メディアが煽った『韓流ブーム』というものが本当に存在したのかどうかも疑わしくなってきた。一部の人々は韓流好きだが、大多数の国民は無関心、といったあたりが実像だったのかもしれない。韓国の国策やメディアのゴリ押しによって、収益システムも一時は確立されていたのだろうが、それも崩壊の兆しだ。その幻想を見抜けずに尻馬に乗ったイベント会社が、痛い目を見るケースが今後は増えていきそうである。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

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