ドラマにCMに大河まで 超売れっ子・武井咲の過剰露出とオスカーの戦略

takei0510_01.jpg※画像は武井咲写真集『風の中の少女』/ワニブックスより

 中学生時代からモデルとして活動を始め、今年1月、800人のオーディションを勝ち抜いてフジテレビ月9ドラマへの出演を果たした女優の武井咲。先月から始まった『アスコーマーチ! 明日香工業高校物語』(テレビ朝日系)では早くも連ドラの主演を務め、来年の大河ドラマ『平清盛』ではヒロイン級の出演を決めたという報道もある。放映中のCMはすでに5本に上り、関係者の証言によれば今後さらに増え続ける見込みだという。大型新人女優の旬はまだまだ続きそうだ。しかし、一方で、昨年から今年にかけて一気に露出の増えた過剰な露出は、かえって人気を短命なものにするのではないかと心配する向きもある。

「一躍スターダムにのし上がった武井には、すでに、有名税とでも言える過去のスキャンダルの暴露がありました。ネットなどで見ている人も多いと思いますが、”武井咲は元ヤンだった”という中学生時代の彼女の写真です。ただ、この流出した写真というのは飲酒や喫煙の痕跡の写っている写真の中に武井が居たというものなのですが、実際彼女が問題とされる行為をしていた様子はないので、大したスキャンダルにはなりませんでした。いつぞやのアイドルのようにタバコをくわえた写真か何かだったら、もっと大騒動になったでしょうけど。それよりも心配なのは、ネットや週刊誌でささやかれている、武井咲の福田沙紀化です。事務所のゴリ押しのように次々と露出を増やす武井は、まるで数年前の福田ではないかというのです。そして、そんな福田は今は舞台での仕事がメインの女優なわけです。いずれ武井もそうなるのではないかという声は、今の彼女の過剰な露出を心配してのことなのでしょう」(芸能ライター)

 福田といえば、2004年の全日本国民的美少女コンテストで演技部門賞を受賞し、武井と同じオスカープロモーションに所属を決め、芸能界デビューした女優。06年から07年にかけて頻繁に出演した『クイズ!ヘキサゴンII』(フジテレビ系)では、当時人気を博したおバカタレントの一翼を担い、その人気に支えられて歌にドラマに映画にと活躍を広げ、ポスト上戸彩との呼び声が上がるほどの活躍を見せた。しかし近年の彼女の活躍といえば、前出のライターが言うように、舞台での仕事が目立つのが現状。自身の冠を付けていたラジオ番組『福田沙紀と柳田理科雄のラジオ空想科学研究所』(ニッポン放送系)は昨年9月に終了し、その後同番組が『武井咲と~』としてリニューアル放送されているという具合だ。舞台での活躍をテレビや映画などと単純に比較することはできないだろうが、4、5年前から比べると、最近の福田の活躍は寂しいものだと言わざるを得ない。

「オスカーには、福田をはじめ、菊川怜や佐藤藍子、田丸麻紀など、デビュー当時は大々的に売り出されながらも現在伸び悩んでいる女優が多いと言われています。ただ、その一方で、上戸彩のように国民的なスターとなっている女優も居るわけです。前者と後者の明確な違いをそれぞれの才能だと言ってしまえばそれまでですが、福田や佐藤が受賞後わずか1年余りでテレビドラマなどに出演しているのに対し、上戸の本格的なドラマ出演には5年ほどかかっています。それだけレッスンを積んだということは言えるわけです。前記した面々がいるので、よくオスカーはタレントを育てるのが下手だなどと言われますが、上戸などの例もあるわけで、時間をかければちゃんとできるんですよ。芸能界の宝は国民の宝でもありますからね。今後武井がどうなるかは分かりませんが、あれだけの素材ですから、しっかりと教育してもらいたいものです」(業界関係者)

 この関係者が指摘するように、佐藤は1992年にオスカー主催の全日本国民的美少女コンテストでグランプリを獲得すると翌93年にはテレビドラマ『ツインズ教師』(テレビ朝日系)に出演している。一方、上戸はといえば、97年に同オーディションで審査員特別賞を受賞し、芸能界デビューを果たすと、その後はアイドルとして活動、00年あたりから徐々にドラマに出始め、01年に放送された『3年B組金八先生 第6シリーズ』(TBS系)で女優としての活動を本格化させた。その後の活躍は歌に映画にと誰もが知っているところだろう。

 冒頭記したように、ここ最近急激に知名度を上げた武井には、立て続けに連ドラに出演するなど、過剰とも思える露出がうかがえる。しかし06年のオーディションで芸能界への切符を手にした経緯や昨年までのモデルとしての活躍を見ると、今年に入ってのドラマ出演は”満を持して”と言うのが妥当かもしれない。もしくは上戸的とでも言おうか。所属事務所としては大事に育ててきた逸材だということが分かる。ネットや週刊誌では武井の福田化がささやかれているが、下積み期間をしっかり経てきた様子のある彼女の未来は約束されていると言えるのではないだろうか。

(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
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