芸能界完全復帰間近!? のりピーテレビ出演の真相

2010122220.jpg『贖罪』 著:酒井法子

 ”のりピーの誕生から転落まで、ありのままに語った初の自叙伝”として今月3日に発売され、世間の注目を集めるはずだった酒井法子の『贖罪』(朝日新聞出版)も、蓋を開けてみればその内容の薄っぺらさと、同時期に発売された齋藤智裕こと水嶋ヒロの『KAGEROU』(ポプラ社)に根こそぎ話題をさらわれた格好になった。
 
 予想以上の反響のなさに業を煮やしたのか、酒井側がとった戦略は1年3カ月ぶりというテレビ出演――。収録日は不明だが、先週末の18日、酒井は独占インタビューという形で『情報7daysニュースキャスター』(TBS系)に出演した。

 事件後初のテレビ出演ということで、ネットでも話題に上がったが、あいにくこの日の放送は収録の触り部分だけの放送。本編に関しては今週末に『情報7daysニュースキャスター2010ニュース芸能総決算&あの事件の真相SP』として放送される予定だ。

 一連の経緯に、視聴者は肩透かしを食らったわけであるが、この放送以降、ネットでは意外な反応が噴出した。

「やっぱ、のりピー可愛い」というのである。もちろんこれに反対する意見も数多かったが、「それでも可愛い」や「シャブ中でもいい」など、なぜか酒井を擁護する書き込みコメントが目に付く。

「やはり芸能界というのは人気商売ですから、視聴者からの支持が得られれば、なんらかのカタチでの復帰は可能でしょう。もちろん、第一線というわけにはいきませんが……。今回のこうしたネットの声も、酒井にすれば復帰のための材料のひとつだと考えるかもしれませんね」(芸能プロ関係者)

 ネットユーザーたちの本音がどこにあるのかを探るのは難しいが、確かに彼らの言うように今回の酒井のテレビ出演を見ると、あまりにも外見的な変化のないことに驚愕させられる。たとえば、01年に覚醒剤取締法違反で逮捕され、今年9月にも再び逮捕された田代まさしの変貌振りなどとは比べものにならないほど変わっていないのは、誰の目にも明らかだ。

 だがそんな田代の変貌ぶりの方が、日本の芸能界では異常なのだと、ある芸能ライターは言う。

「過去の芸能史を見ても明らかなように、違法薬物の所持や使用で逮捕された人は枚挙にいとまがありません。古くは77年に井上陽水が大麻所持で逮捕され、芋ずる式に内田裕也、桑名正博、ジョー山中など、総勢60名あまりが検挙されています。ですがそのほとんどの人が、今も芸能活動を続けています。もちろん大麻という、覚醒剤とはまったく次元の違うものだからということも言えるでしょうが、99年には槇原敬之が酒井と同じ容疑で逮捕され、執行猶予付きの有罪判決を受けています。ですが翌年には、所属先をワーナーミュージック・ジャパンに変え、同社からアルバム『太陽』をリリース、活動を再開してます。その後の活躍は、皆さんご存知の通りだと思います」(芸能ライター)

 今年5度目となる薬物容疑で逮捕された清水健太郎も、それまで何度となく逮捕されていながら芸能活動を続けてきたつわものだ。確かにそれらの事実を踏まえれば、田代の異様なまでの変貌ぶりは、日本の芸能界では異質なことなのかもしれない。が、そもそも薬物容疑で逮捕されるような人物をのうのうと養ってきた芸能界という世界の方が異常なわけで、あれだけ世間を騒がし叩かれれば、ちょっとやそっとの憔悴ではすまないだろう。むしろ、田代の精神の方がわれわれ一般人には近いとも言える。

 だが酒井に田代のような憔悴ぶりは見られない。神妙な面持ちで反省の弁を繰り返す様は、それゆえ豪胆であるとも言える。10代でデビューし、すでに25年以上のキャリアを持つ酒井は骨の髄まで芸能人だということなのだろうか。

 前述したように、芸能界と一般の社会には大きな隔たりがある。自叙伝刊行のタイミングでテレビ復帰を果たしたことを考えれば、彼女が芸能界での活動を未だに願い、再開したことは明白だ。

 11月の日刊サイゾーの記事(http://www.cyzo.com/2010/11/post_5811.html)では、酒井の以前の所属先であったサンミュージックは「復帰は執行猶予があけてから」と公言しているが、今回の『贖罪』で世間がすでに酒井自身に興味を持ってないことが露見した以上、そんな悠長なことは言ってられない。過去の芸能史を見ても、来年あたり、ドラマや映画の端役での出演や、社会貢献度の高い仕事などで徐々に露出を増やしていく可能性は高い。インパクト絶大の復帰劇を画策するならば、逮捕直後に流出し、コラージュであると判明した「ダメ。ゼッタイ。」の麻薬撲滅キャンペーンのイメージキャラ就任だろうが……それは絶対、ダメだろう……。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)

『のりピーと芸能界クスリ天国』

 
芸能界の闇は深い

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