暴行事件、ペット虐待、活動休止……孤高の歌姫・鬼束ちひろの謎

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 「月光」などのヒット曲で知られるシンガー・ソングライターの鬼束ちひろ(29)が、自宅マンションで知人の男に暴行され、顔などに全治1カ月の重傷を負った事件で、警視庁は住所不定・無職の古宮裕輔容疑者(39)を傷害容疑で逮捕した。二人は事件の二週間前に知り合ったばかりだといい、住所不定・無職と報じられている中年男が、なぜ人気アーティストの自宅に上がりこむまで親密になったのか、さまざまな憶測が流れている。

 2000年にデビューした鬼束は、2枚目のシングル「月光」が約60万枚のヒットを記録し、01年には初アルバム『インソムニア』がミリオンセラーを達成。順風満帆なアーティスト生活を送っていたが、03年に声帯結節を発症して活動を休止。手術を経て復活したが、創作ペースの問題などから事務所移籍騒動が発生し、再び活動休止状態に。鬼束は雑誌のインタビューで、この休止期間中に大量服薬によって自殺未遂を図ったことや、体重が36キロまで落ちたことなどを告白している。さらに不幸は続き、05年には自宅に花束を持った男が押しかけるストーカー被害にも遭った。

 独特のキャラクターで知られる鬼束は、発言が物議を醸すことも多い。01年2月放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)では、鬼束が「いろんなペットを飼ったけど、みんな可哀相な運命をたどるんです。ハムスターを飼ったけど、カタカタうるさいから夏に外に出したら熱射病で死んでた。冬にまた一匹飼ったんですけど、今度は凍死しちゃった。メダカも飼ったんですけど、水槽を掃除する度にメダカが流れてどんどん消えていくんですよ」と発言し、視聴者から「ペット虐待だ」と苦情が殺到。後日、所属事務所の社長が公式サイトで謝罪する事態に発展した。

 08年のインタビューでは、活動再開から1年が経過してどうかと問われ、「畳の目を数えてました」「限界の向こう側に行った。畳というものを使ってね」など謎の言葉を連発。ネット上のファンからは「会話になってない」「この人、大丈夫か」「美人で巨乳なのに、キャラが残念すぎる」などと、心配の声が挙がった。

 何度か活動休止があったものの、独特の作風で今も信奉者の多い鬼束が重傷を負ったという今回の暴行事件は、ファンや業界関係者に衝撃を与えたかと思われたが、意外にも驚きの声は少ない。

「業界関係者やコアなファンは、彼女の独特なキャラクターを知ってますからね。宣伝活動としてのインタビューでも、質問に『よく分かりません』『覚えていません』を連発するインタビュアー泣かせで有名ですし、音楽活動においても繊細すぎる面があり、精神的に不安定だと言われていました。最近は以前よりも暗い印象になり、どこか自ら不幸を呼び寄せるような言動が多いので、今回の事件も不思議がられていないのでは」(音楽業界関係者)

 今回の傷害事件を受け、所属事務所は鬼束の公式サイトで「報道にございました負傷に関しましては、ほぼ治癒しており、鬼束ちひろは元気に音楽活動に励んでおります」とコメントを発表しており、ケガの状態は快復に向かっていると思われる。

 まだ20代ながら「怨念」ともいえるような感情のこもった歌で聴く者の心を揺さぶる稀有なアーティストだけに、今後も素晴らしい歌を世に送り続けてほしいものだ。
(文=ローリングクレイドル/Yellow Tear Drops

DOROTHY

 
「赤髪巨乳姉ちゃん」として話題にもなりましたが

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