カラテカ・矢部破談に見る「婚活女」の実態

20100821A.jpg「よしもと芸人 カラテカのブログ案内所」より

 激しさを増す昨今の婚活ブーム。これまで恋愛市場において「非モテ」に分別されることを余儀なくされていた男性たちも、もれなく「婚活女子」たちの狩り対象になった。そんな世相を象徴しているのが、先月末の「カラテカ矢部・公開挙式すっぽかされ事件」だ。

 ことの発端は、TBS系の番組『世界笑える!ジャーナル』の企画で、お笑いコンビ「カラテカ」の矢部太郎が結婚相手を公募したこと。そこから数回の選考を重ね、矢部の選んだ最良の花嫁とゴールイン、という予定だった。

 7月28日放送の番組で花嫁を決定、29日に挙式を行う、という段取りだったが、生放送の本番中に、最終候補5人の中から選ばれた「花嫁」の姿はなく、矢部をはじめ出演者らは呆然。そのまま番組は終了し、矢部の結婚もご破談に。

 開始当初から、候補として集まった女性の一覧画像がネット上に出回り、ネットユーザーらによって「全員ビューティーコロシアム送りだ」などと酷評されていた同企画だったが、結果として、愛情の薄い「婚活」の事情を浮かび上がらせるものになってしまった。

 カラテカ・矢部といえば、相当な努力家であることでも知られている。スワヒリ語やコイサンマン語など国内では話者数の少ないマニアックな言語を習得し、現地でのお笑いに挑戦したかと思えば、番組の企画の中で、難関とされる気象予報士の免許も取得。特技は記憶術、オフの日も漢検の勉強と、かなりの勉強家なのだ。

 一方で、自他ともに認める「非モテ」である矢部。深夜番組『ヤリすぎコージー』(テレビ東京系)では、AV女優に誘惑されて、失神寸前に至るところを見せた。相方の入江が、「これまでに2万人ナンパした」と公言しているチャラ男なのとは対照的である。

 そんな彼だけに、視聴者もハラハラしながら見守っていたのだったが、待っていたのは「婚活女」の、あまりにもひどすぎる仕打ちだった。

 結婚を前提に応募してきたはずなのに、なぜここに来て「すっぽかし辞退」なのか? その心情を探るために、現在婚活中という、34歳の女性に話を聞いてみた。

「婚活の場合、一人の相手との結婚だけを考える、ということはありませんね。婚活パーティーなどでも、平均して3~4人、多いときで10人近くの男の方とアドレスの交換をします。その中で好感触だった男性の中でも、職業や年齢、子育てに対する感覚の一致など、一番『結婚したいな』と思える方と、メールの交換などをさせていただいています。結婚を前提としたパーティーなので、あまり条件の良くない方とでも、『結婚したら』という展望を語ることはありますが……」

 人気の大手企業に多くの応募が集まるのと同様の現象が起きているという婚活界隈。就活では、「内定を辞退」することも当然あり得るが、婚活でもそれは同じだったようだ。このような失恋にもめげずに、カラテカ・矢部には、誰にも負けないようないい恋愛をしてほしいものである。

『KARATEKA』電気グルーヴ

 
約20年前にコレだもの、カッケー!

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