「世界一のイイ男って誰?」と聞かれたら、顔は思い出せずとも、名前だけは知っているハリウッドスターの名が浮かぶ、という人は少なくないのではないだろうか。そんなハリウッドスターの筆頭格が、97年の映画「タイタニック」で主演を務め、世界を代表するイケメン俳優となった、レオナルド・ディカプリオ。
例にもれず、ハリウッドでは豪邸暮らしで、女に困るなんてこともあり得ないレオ様。多くの男性たちから羨望の眼差しを向けられることは必至の彼だが、2005年6月にはハリウッドのパーティーの席で、カナダ人で当時40歳の元モデルの女、アレサ・ウィルソン容疑者に、ビール瓶で殴られる事件の被害者となっている。
裂傷により、顔面を12針縫うことになったディカプリオ。整形を含むその後の手術のせいかどうかは不明だが、35歳にしてはチョット老け顔になってしまっている。40代後半といわれても納得できる風貌だが、「オッサン」というよりかは「ナイスミドル」になっているのが憎いところだ。
ところで、「ビール瓶で殴打」というと、酒場での乱闘騒ぎのイメージが強く、ハリウッドというよりもまるで香港映画。犯行に及んだのが男性だったとしたら、死に至ることも稀ではないだろう。セレブの集まるハリウッドのパーティーで、このような事件が起こったのも不思議である。「元モデル」という肩書きこそあったものの、ウィルソン容疑者はさほど有名な人物ではなかった。
また、「動機が不明」というのも恐ろしい。
「自分がジョン・レノンだ」と思い込んだ狂信的なファンによるジョン・レノン殺人事件、日本では美空ひばりが硫酸をかけられた事件など、セレブが被害にあう暴力事件には、はたから見たら動機が意味不明なものが多いが、その理由としては、精神異常者の興味の対象が知名度の高い個人へ向かっているから、というのもあるかもしれない。「有名税」という言葉で済まされてしまっては、甚だ理不尽に感じるのも無理のないところだろう。どこからどう見ても「人生の勝ち組」であるディカプリオだが、それゆえの災難も尽きないようだ。
今月11日、加害者の女性アレサ・ウィルソン容疑者は、法廷で無罪を主張。それに対しディカプリオも、「必要があれば裁判で証言する」と臨戦態勢に。事件発生から5年が経過しても終わりの見えない法廷闘争になっている。
カナダでは前科があったとも報じられている彼女の口から、ディカプリオを襲った理由が話される日が来るのだろうか。
ディカプリオの代表作はこっちだと思う