トコショーと欲求不満の派遣社員
寒くなってくると、人肌が恋しくなる。これは、子孫繁栄のためDNAに組み込まれている人間の本能と言えるだろう。
しかし、筆者の場合は違う。
寒い季節になると、普段以上にマン汁が恋しくなってしまう。
充血した陰唇に顔を埋め、命の尊さを感じられるマン汁を存分に味わいたくなるのだ。
クンニしている最中は、浮世のしがらみが全て忘れることができ、ささくれ立っていた気持ちがみるみる穏やかになっていく。
寒い季節に熱いマン汁で心を温める…。筆者にとってクンニは、心を癒すセラピーみたいなものなのだろう。
セックスの際の射精なんてものはあくまでもついでの行為であり、真の目的はマン汁にまみれることなのだ。
いつものように複数の出会い系サイトをチェックしていると、筆者が長年愛用している【イククル】で気になる書き込みを発見した。
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どなたかお相手お願いします♪
3か月くらい前にセフレと別れてしまい困っています。
上手にクリちゃんを攻めてくれる男性はいませんか?
プライベートに干渉せず、会っている時だけ思いっきり楽しめるような関係が理想です。
とりあえず今日の夜に新宿で会ってみませんか?
9月0*日17時19分
受付メール数:0/5
♀ナオミ
33歳
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いかにもエッチが好きそうな女性だ。こういう女性と後腐れなくセックスを楽しむのもまた一興である。
深く考えることなく、軽いノリでアプローチを開始する。
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こんにちは、ナオミさん。
都内の会社員、ショーイチ・40歳です。
先ほどナオミさんの書き込みを見ました。
優しいくらいしか取り柄のない私ですが、是非ナオミさんと楽しい時間を過ごしたいです。
今日の夜はずっとヒマしているので、待ち合わせ時間は何時になっても大丈夫です。
あ!
お返事もらえたら私の写メを送りますね。
それを見てからで構わないので、検討してもらえたら嬉しいです。
では!
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こんなファーストメールを送信したところ、すぐに彼女からの返信が届いた。
そこから数回のメール交換を経て、あっさりと約束が成立したのである。
待ち合わせ場所は新宿アルタ前。胸と股間をドキドキさせながら待っていると、ほぼ時間通りにそれらしき女性が近づいてくるのを発見した。
ぐぬぬぬぬっ!!
現れた女性はセクシーとは真反対の小太り体型。パっと見た感じでは余裕で70キロ以上ありそうだ。
マスクのせいで顔の良し悪しは不明だが、よほどの美形でないかぎり大ハズレといった感じだろう。
しかし、この程度のモンスターなら余裕だ。なにしろこちらは出会い系サイト遊び歴20年以上を誇る歴戦の勇者である。
他の男性にとっては中ボスクラスの彼女であっても、筆者にしてみれば序盤の街付近に現れる雑魚モンスターみたいなものだ。
それに、会敵したからには逃げるという選択肢は存在しない。
覚悟を決め、ゆっくりと近づき声をかける。
「こんばんは。ナオミちゃんかな?」
「あ、はい。そうです。ショーイチさん?」
「うん。さっき【イククル】で約束させてもらったショーイチだよ。今日はよろしくね」
「はい! こちらこそよろしくお願いします」
ハキハキと受け答えするナオミちゃん。
愛嬌はなかなかあるようだ。その愛嬌のおかげで、少しばかり彼女が可愛く見えてしまう。