ゆかりチャンからの返信は、5分ほどで届いた。
そこからトントン拍子に話が進み、池袋駅の地下にある待ち合わせスポット“いけふくろう”で待ち合わせすることが決まった。
自宅からバスで池袋に向かい、約束の5分前にいけふくろうに到着。周囲を見渡し、ゆかりチャンらしき女性を探す。
おろっ、あのコじゃね?
あらかじめメールで聞いていた通りの服装の女性を発見した。だが、彼女はいけふくろうからかなり離れたところに立ち、うつむきながらスマホをいじっていた。
これは、出会える系サイトの“あるある”のひとつだ。人妻は警戒心が強く、待ち合わせ場所から少し離れたところで待つというパターンがあるのだ。
念のため、他に同じような服装の女性がいないか確認。ひとりも見当たらず、彼女こそゆかりチャンだと確信した。
向こうはスマホに夢中で、まだこちらに気づいていなかった。ゆっくりと彼女に近づき、まずは容姿を確かめることに…。ところが、
特徴がナッシング!
中肉中背としか言いようがない体型に、顔はうつむいていてはっきりとは分からなかったが、
明日の朝には完全に忘れてしまいそうな、地味系だった。
しかし、ハズレという感じがしない時点で、出会える系サイト遊びではアタリなのである。
よっしゃ! 今日も他人の妻のマンコをとことん味わってやるぜっ!
そう気合いを入れながら近づいていくと、向こうもこちらに気づいた。
目が合った瞬間、ペコッとおじぎしてくるゆかりチャン。ここでようやく彼女の顔を確認できた。
芸能人で例えると、モデルの冨永愛を二回りほど地味にした感じだ。
男ウケする美人タイプではないが、行きずりのエッチの相手としては申し分ないように思えた。
「こんにちは、ゆかりチャン。ショーイチだよ」
「は、はい。よろしくお願いします」
「どうしたの? いけふくろうからずいぶん離れてるけど」
「ご、ごめんなさい。人混みが苦手なので…」
「そうなんだぁ。今は大丈夫?」
「は、はい」
「ここじゃ人が多いから、歩きながら話そうか?」
「はい」