【ネットナンパ】不感症!? 色気ゼロの20代フリーターに悪戦苦闘!!

 いつも使用しているラブホテルよりかなりグレードの低いところにチェックイン。部屋でふたりっきりになってから、エッチな質問をぶつけてみることにした。


「カノコちゃんはどんなエッチが好きなのかな?」

「え?」

「ほら、ここまで来て遠慮するのはもったいないよ。正直に教えてほしいな」

「し、ショーイチさんはどうなんですか?」

「えっ、俺? 俺は女性が喜んでくれるなら、どんなエッチでも大好きだよ」

「わ、私はまだそういうの分からなくて…。ゴメンなさい」

「謝らなくていいよ。それじゃあ、優しいエッチってことでいいかな?」

「はい。それでお願いします」


 やはりというか当然というか、カノコちゃんは男性経験がかなり少ないようだ。いつもならここでもう少し突っ込んでみるところだが、今回は止めておいたほうが無難な気がした。

 下手に過去の男性経験を質問しようものなら、嫌なことを思い出させてしまう結果になりかねない。

 それに、長時間しゃべっていたら、優しいフリをしている筆者のボロが出てしまうかもしれない。ここはさっさとやることだけやって、あまり深入りしないほうが良さそうだ。


「じゃ、先にシャワー浴びておいで」


 カノコちゃんにそう言い、筆者は灰皿を持って窓際に移動し、シャワーの音を聞きながら一服。

 この待ち時間は、いつももどかしさを感じてしまう。さっさとシャワー室から出てこい、早くマンコを舐めさせろ…と悶々としてしまうからだ。

 だが今回は、そんな焦燥感に駆られることは一切なかった。頼もしいパートナーである愚息も沈黙を保ったままで、新宿アルタ前で合流してからただの一度もチンピクしてなかった。

 タバコを1本吸い終え、2本目に火を点けるかどうか思案していると、カノコちゃんが浴室から出てきた。

 細身の体型にバスタオルだけを巻いた姿は、後ろ姿だけなら、セクシーに見えなくもなかった。


よっしゃ、今日は“後背位”一辺倒だな…。


 入れ代わりでシャワーを浴びながら、そう決めたのだった

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