なめくじが這うような速度で愚息をゆっくりと出し入れするも、みおりチャンは眉間に縦皺を刻んで苦しみに耐えているような顔のままだった。
あっ、そうか!! 彼女は外派だったんだっけ。
思い出した筆者は、上体を起こして右手の親指でクリトリスをコネコネとイジってみることにした。
だが、みおりチャンの口からはアヘ声が聞こえず、表情も硬いままだった。
そんな彼女を見て、申し訳ない気分になってしまった。こうなったら、さっさと発射してあげるのが良策だろう。
いつ発射してもいいんだよ、と心の中で愚息に声をかける。リミッターを解除された愚息は、いつものようにスグに結果を出してくれた。
ふぅ。
大量のザーメンをゴム内に吐き出し、無事射精した。
いつもなら発射後もピストンを続け、残り汁を出し切るところだ。しかし、発射後もみおりチャンの顔は苦しそうで、早々にチンコを引き抜くことにした。
「ゴメンね。挿入じゃ気持ち良くなれなかったでしょ?」
コンドームを外しながら彼女に聞いてみた。
「ゴメンなさい。まだ中の気持ち良さが分からなくて…」
「やっぱり痛かったのかな?」
「はい。少し…」
「ちゃんと中まで濡れていたから、大丈夫だと思ったんだけど。俺が焦っちゃったせいかな?」
「いいえ。いつもよりは全然痛くなかったです」
「それならいいんだけど」
「それに、入れる前にたくさんイケたから満足です」
「そっかぁ。それなら安心したよ」
その後、帰り支度しながら連絡先を交換。しかし、挿入で痛みを与えてしまったという罪悪感から、筆者の口数は極端に少ないのだった。
気まずい雰囲気のままホテルを出て、駅前まで彼女を送っていくことに。
「じゃあ、また機会があったら気軽に連絡してね」
「はい。今日はどうもありがとうございました」
こうしてデートが終了。再会を約束したものの、二度目のデートが実現することはまずなさそうだ。
早漏で短小な筆者は、挿入で相手をイカせるのが難しいのは百も承知だ。でも、愛撫でたくさんイッてくれた女性が、挿入でウンともスンとも言わなくなると、悲しみが倍増してしまうのだ。
はぁ、本当にセックスというのは奥が深いなぁ。もっともっと経験を重ね、精進せねば。反省しきりの筆者なのだった。
(文=所沢ショーイチ)