人妻の女性読者とデートする場合、万が一を考えて手をつなぐなんて真似はしない。しかし、今回は独身同士なので問題ないはずだ。
そう考えダメ元で提案してみると、すぐにみかんチャンが応じてきた。
「は、はい」
「ありがとう。絶対にみかんチャンの嫌がることはしないから安心してね」
「は、はい」
彼女の手は汗でジンワリとにじんでいた。しかし、そのことに気づかないフリをするのがマナーというものだ。何食わぬ顔で手をつないだままホテルに到着。
部屋でふたりっきりになったので、今度はエッチな話題を振ってみることにした。
「エッチなことするのは2年ぶりなんでしょ?」
「は、はい」
「ひとりで慰めたりはしないの?」
「それは、たまにしてます」
「そうなんだぁ。でもやっぱりひとりエッチばかりだと虚しくなるよね」
「そ、そうですね」
「彼氏とかセフレはいないの?」
「い、いません」
「そっかぁ。お仕事が忙しくてそんなヒマないのかな?」
「は、はい」
「やっぱりエステの仕事って大変なんでしょ? 精神的にも肉体的にも大変そうだよね」
「そ、そうですね」
「ずっとエステのお仕事してるの?」
「じ、実は昔、デリのお仕事もしてたんです」
「えっ? デリってデリヘルのこと?」
「は、はい」
「へぇ、そうなんだぁ。デリヘルのお仕事も大変だったでしょ?」
「そ、そうですね。ちょっと精神的に病んじゃって…」
「そうかぁ。でも偉いね。今はエステのお仕事に頑張ってるんでしょ?」
「はい」
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