メールの文章を大急ぎで読んでから、添付されていた写メを確認する。
おぉ、おぉ、メンコイのぉ♪
思わず頬の筋肉が緩んでしまった。あえて例えるのなら、一時期“ラストアイドル”に在籍していた蒲原令奈に似た感じの純朴系だ。
顔のアップだったので体型は不明だが、この様子だと決してハズレではなさそう。
コ・ノ・エ・モ・ノ・ニ・ガ・シ・テ・ナ・ル・ベ・キ・カ!!
そう意気込み、すぐに彼女に返信。そして3日後、夕方に新宿で待ち合わせすることになった。
待ち合わせ場所は、新宿アルタ前。約束の時間5分前に筆者が到着すると、すでにみかんチャンらしき女性が待っていた。
実物のみかんチャンは、写メで見たよりもずっと幼く見えた。体型のほうは程よいムッチリぶりで、抱き心地が実に良さそうだ。
小走りで彼女に近づき、声をかけた。
「お待たせ、みかんチャン」
「あっ、ショーイチさん?」
「うん。ゴメンね。写メよりずっとずっとエロそうな顔してるでしょ?」
「そ、そんなことないです」
「みかんチャンは、写メよりずっとずっと可愛いね」
「え? そ、そんな…」
「まっ、立ち話もなんだから、歩きながら話そうか?」
「はい」
アルタ脇の階段を降り、地下街を通ってホテル街に向かうことにした。
みかんチャンはかなり緊張している様子で、どうにも落ち着きがなかった。このままではせっかくのエッチが残念なものになってしまいかねない。
そこで、彼女の緊張を解くべく、ゆっくり話しかけることにした。
「みかんチャンはよく新宿には来るの?」
「い、いいえ。1年に1回来るくらいですね」
「そうなんだぁ。それじゃあ、知り合いに見られる心配はなさそうだね」
「は、はい」
「あっ、でも別に悪いことしてるわけじゃないから、見られても問題はないよね」
「そ、そうですね」
「それじゃあ、手をつないでもいいかな?」
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