イクのと同時に、彼女の動きは止まった。ハァハァと息遣いは荒く、これ以上動けと命じるのは酷だと思った。
ベッドから降りた筆者は、腰を前に押し出しアイカちゃんを少しだけ前進させ、スペースを確保したことを確認してからピストン。
ふぅ。
圧迫から解放されたキンタマ内の精巣がフル回転し、ほんの10数秒で果ててしまった。
余韻を味わってからチンコを引き抜き、後処理開始。
アイカちゃんは、まだ床に四つん這いのままだった。
よほど疲れてしまったのか? それとも余韻を味わうのに必死なのか?
その判断がつかず、筆者は声をかけることができなかった。そこで、サイドテーブルの上にあった灰皿を手に玄関近くに移動し、一服しながら彼女を眺めることにした。
すると、1本目を吸い終わる直前、彼女が床にうつ伏せになるのが見えた。
「大丈夫?」
「はい。平気です」
「じゃあ、少し休んだらシャワーを浴びちゃいな」
「は、はい」
その後、帰り支度をしながら連絡先を交換しあった。
「もしよかったら、連絡してくれるかな? いつでも駆けつけるからさ」
「はい。ありがとうございます」
ホテルを出て、駅の改札口まで彼女を送り、この日のデートは終了した。
彼女に満足したのかどうか聞きたかったが、できず終いだった。イッてくれたのは間違いないが、過去の彼氏たちと比べられるのが怖くて、どうしても切り出せなかったのだ。嗚呼、なんて筆者は小心者なのだろう。
果たして彼女からお誘いのメールは届くのだろうか? 可能なら、彼女が19歳の誕生日を迎える前にもう一度会いたいものである。
でも、その可能性は低そうだ。所詮、にわか仕込みのSプレイで、アイカちゃんはそれをしっかりと見抜いているだろうし…。
筆者もまだまだ修行が足りない。もっともっとたくさんの女性とエッチして、オールラウンダーにならなければいけないだろうなぁ。
(文=所沢ショーイチ)