本当は週に2回のペースなのだが、少なく言ってしまった。正直に今まで1000人以上のコと遊んでると言ったら、ひかれるはずだ。
「クミちゃんこそ、よく遊んでるの?」
「うーん、数カ月に1回くらいですかね」
「ふーん」
きっと彼女も少なめに言ってるのだろう。だが、それを詮索しても意味はない。そこで、話題を切り替えることにした。
「ところでさ、クミちゃんはどんなエッチが好きなの?」
「え?」
「どうせなら、クミちゃんのお望み通りのエッチにしたいと思ってさ」
「そういうこと今聞きます?」
「う、うん」
「そうですねぇ。とりあえずショーイチさんにお任せします」
「了解。クミちゃんに喜んでもらえるよう頑張るね」
「フフ、楽しみです♪」
ラブホ街に入った筆者は、少しだけ歩調を速めた。
若くて可愛いコだったら見栄をはって高級そうなラブホを選択するところだが、相手はかなり残念な感じのアラフォーの女性。
こういう時は無言のまま女性を先導して、安いラブホを選択するのが正解だろう。
ということで、格安ラブホにチェックインした。
部屋に入ると、すぐに灰皿を窓際に持っていき、タバコに火を点けた。
「じゃ俺は一服してるから、先にシャワー浴びておいで」
そう彼女に告げ、10センチ程度しか開かない窓を開けてタバコを吸い始める。すると、クミちゃんが部屋を見渡し、話しかけてきた。
「あれ? ここって脱衣所ないんですね」
「あっ、そうみたいだね」
「服って、どこで脱げばいんですか?」
「ここで脱ぐしかないと思うよ。あっ、安心して。俺は外を見ながらタバコ吸ってるからさ」
「は、はい」
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