帰りの新幹線の時間が決まっているらしく、デートはこれで終了となった。
ホテルを出て、彼女を駅に送っていきながら、二度目のデートを提案してみることに。
「もしまたこっちに来ることがあったら、会ってくれるかな?」
「もちろんです」
「エッ? 本当に?」
「はい。だって、本当に私も気持ち良かったですから」
「ありがとう! じゃあ、後で俺のメールアドレスと電話番号をメールしておくね」
「楽しみにしてますね」
こうして、無事姫はじめは終わった。しかし、このデートから1週間近く経つが、いまだマリナちゃんからメールの返信は届いていない。
次に上京する時までメールしてくるつもりはないのだろうか? それとも二度目のデートを快諾してくれたのは単なる社交辞令だったのか?
幸先のいい姫はじめだったのは間違いないが、筆者はなんだかモヤモヤした気分のままだ。
(文=所沢ショーイチ)