「もしかして、入れるのは嫌なの?」
「は、恥ずかしくて…」
「恥ずかしいってなにが?」
「か、顔を見られるのが…」
「あっ、そうなんだ。それじゃ、バックでしようか?」
「は、はい。それでお願いします」
挿入を拒まれたわけではなく、まずは一安心。サワコちゃんは、素直に四つん這いの体勢になったのだが、その時、
見てはいけないものを見てしまった…。
彼女の肩甲骨の下辺りと腰の周囲に、拳大の“青あざ”があったのだ。
ま、まさかDVの跡か?
もちろん、聞くことなんてできない。旦那さんとのエッチをあまり語りたがらなかった理由は、この青あざと関係あるのかもしれない。
アレコレと考えてしまうが、ここでフリーズしていると、筆者が青あざを発見したことを悟られてしまう怖れが。
ここは何食わぬ顔で挿入する方がいい気がした。筆者はセラピストでもなんでもないので、下手に言葉で会話するより、セックスで意思表示することに。
ということで、真っ白なサワコちゃんのケツ肉を抱えながら、愚息を挿入する。
たっぷりと濡れていたので、すんなり根元まで入った。その体勢でゆっくりと腰を振りながら、右手を彼女の腰の下に回してクリトリスをイジる。
この同時愛撫は、正直なところ辛い姿勢なのだが、こちらの思いを伝えるためには全力投球するしかない。
「あ、ん、アッ!」
こちらの腰の動きに合わせ、リズミカルなアヘ声が漏れ始めた。
だが、これが良くなかった。ただでさえ早漏な筆者だが、聴覚からの刺激でアッという間に発射の前兆が訪れてしまったのだ。
腰の動きを止め、歯を食いしばって射精をこらえる筆者。ここで、イチかバチかの提案をすることにした。
「ねぇ、サワコちゃん。最後は正常位でイキたいよ」
「わかりました」
意外にも、今度は素直に応じてくれた。
しかし、いざ正常位で挿入すると、またもや両手で顔を隠し始めるサワコちゃん。
「ねぇ、サワコちゃん」
「はい」
「お願い。キスしながらイキたいよ」
「わかりました」
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