すると、軽めのキスのつもりだったのだが、ワカナちゃんのほうから舌を差し入れてきた。
エクスタシーを知らないウブな人妻が自らディープキスしてくるだなんて、トコショー、幸せぇぇぇぇ!!
これも筆者にとっては大いなる“性の喜び”なのだが、コレがイケなかった!!
全身性感帯の筆者は、キスしながらの挿入が大の苦手。必要以上に昂ぶってしまい、射精の前兆に気付かなくなってしまうのである。
ドピュっ
気がついたときは手遅れで、射精が始まってしまった。
このままじゃマズいと思い、上体を起こしてキスを中断。そして、ガガガガと高速ピストン。射精しながら「イグよ」と告げる。
ふぅ。
挿入時間は30秒もなかっただろう。相変わらず泣きたくなるほどの早漏ぶりである。
余韻を味わってからチンコを引き抜き、コンドームの中に射精したことをさりげなく彼女にアピール。その後、コンドームを処理してからワカナちゃんに話しかけた。
「ゴメンね。結局、イカせられなかったね」
「そんな、謝らないでください」
「だって、俺ばっかり気持ち良くなったみたいでさ」
「そんなことないです。すごく嬉しかったですから」
またもや嬉しいと告げてくるワカナちゃん。
「気持ち良くはなかったかな?」
「いいえ。すっごく気持ち良かったです。これからはセックスの時に、今日のことを思い出しますね」
結局イカせられなかったので、筆者は敗北感でいっぱいだった。このままでは引きずりそうだったので、是が非でもリベンジしたかった。
ということで、シャワーを浴びて帰り支度をしている最中、
「もし良ければ、また会ってくれるかな?」
と、思い切って言ってみた。
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