「さっそくだけど、驚いてないかな?」
「え?」
「ほら、送った写メより数百倍はエロそうでしょ、俺って」
「そ、そんなことないと思います」
「ホントに? 無理してない?」
「はい。全然大丈夫です」
「じゃ、このままホテルに向かって大丈夫かな?」
「は、はい」
「了解! でも、途中で嫌になったらいつでも逃げていいからね」
「に、逃げるですか?」
「うん。絶対に追いかけたりしないから安心してね」
「は、はい」
「じゃ、行こうか?」
「あ、あのぉ…」
「ん?」
「…ショーイチさんこそ、私で大丈夫ですか?」
「ナニ言ってんの! 大丈夫に決まってるよ」
「でも…」
「ほら、ワカナちゃん。俺の顔を見てごらん?」
「え?」
「会ってからずっとニコニコしてると思わない?」
「は、はい」
「ワカナちゃんが好みのタイプだからずっとニコニコしてるんだよ」
「そ、そんなぁ」
「ホントだって。いつもはもっとムスッとしてるんだから」
「ムスッとですか? 想像できないです」
「だから、安心して。それに今から楽しいことをするんだから、明るくいこうよ」
「分かりました♪」
ここでようやく笑顔を見せてくれたワカナちゃん。幸薄そうなのは変わらないが、女性の笑顔というヤツはやはり魅力的だ。我が愚息も、彼女のスマイルに反応したようだった。
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