筆者的には余裕でもう1回戦できそうだったが、彼女の体力の消耗具合から判断して断念した。ベッドの上でしばしまどろみ、その後、帰り支度を始めたのだった。
「実はね、初めてのデートだったから、愛撫を少し遠慮してたんだ」
「え? そうだったんですか?」
「うん。もし次に会うことができたら、今日以上にたくさん愛してあげるからね」
「え? また会ってくれるんですか?」
「もっちろんだよ。またシたくなったら、いつでもメールしてね」
「本気にしていいんですか?」
「うん、トコショー、ウソ、つかない!」
「フフフ、なんですかそれ。でも、ありがとうございます。そう言ってもらえて嬉しいです」
その後、新宿駅の改札口まで彼女を送り、この日のデートは終了となった。
その二日後、E子ちゃんからお礼のメールが届いた。
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お礼のメールが遅れてごめんなさい。
先日は本当にありがとうございます。
ショーイチさんが優しくペロペロしてくれたので、
すごく嬉しかったです。
でも、昨日と今日はペロペロしてもらいたくて、
家事しながらボーっとしてばかりでした。
また来月あたりに時間を作って上京するので、
お会いしていただけたら幸せです(ハート)
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はぁ、筆者はなんて幸せ者なのだろう。
遠方の人妻とも定期的に会える環境を作ってくれた北陸新幹線に、ただただ感謝するばかりである。
(文=所沢ショーイチ)