時間に余裕があればもっと凝ったファーストメールにするのだが、1分1秒を争うケースだったので、フォーマット通りのメールを送信した。
なんとか上限に達する前に無事に送信できたようで、後は運を天に任せて祈るだけである。
そして、10分後…。ミナミちゃんから返信が届いたのだ!!
え、エクスタシいぃぃぃぃんっ!!
まだ会ったワケでもないのに、勝利の喜びを噛みしめる筆者。群がるオスどもを蹴散らし、種族保存という本能に従ったメスの争奪戦に勝った気分になった。
返信する前に、彼女のプロフィールページで詳細を確認すると…。
じ、18歳かよっ!!
さっきまで詳細プロフィールを確認する余裕がなかったので、この時点で彼女の年齢を知ったのだ。
なるほど、彼女にメールが殺到していたのも納得だ。筆者より先に彼女にアタックしていた連中の多くは、18歳だということを承知した上でのアプローチだったのだろう。
ここからは展開が早かった。筆者の写メを添付して返信を行い、数通ほどのメール交換を経て、あっさりと約束が成立したのであった。
待ち合わせ場所は、新宿アルタ前。待っていると、時間通りにミナミちゃんらしき女性を発見した。
はぁぁぁぁ、生きてて良かった…
ミナミちゃんのシルエットは、ほんのりムッチリ系だった。グラビアタレントの磯山さやかを一回り小さくした感じだ。
ブクブクと肥え太った醜い肉塊には殺意を感じてしまうタチだが、磯山さやか系のムッチリには目がないのである。
ゆっくりと彼女に近づいていくと、顔もタヌキ系の可愛い感じだと判明。
コレは大アタリだ!!
好みの女性を前にしてしまうとドモりがちなので、深呼吸して一旦落ち付いてから声をかけた。
「こんばんは、ミナミちゃんだよね」
「あ、はい」
「さっき【ワクワクメール】で約束させてもらったショーイチだよ。今日はよろしくね」
「は、はい。こちらこそよろしくお願いします」
照れたような笑顔をこちらに向けるミナミちゃん。
可愛いを通り越して、ただただクソ可愛い!!
これだから出会える系サイト遊びは止められないのだ。たしかにハズレ案件のほうが圧倒的に多いが、今回のように大当たりも確実に存在している。その確率は、宝くじなんかにくらべたら遥かに高いものなのである。
なんだか胸の辺りがポカポカと温かくなった。きっと、これが幸せってやつなんだろう。