「あ、アッ、い、イッちゃいそうです」
「うん。イキな!」
「は、はぃぃ、イッ、くぅぅぅぅ」
頂点に達すると同時に、重そうな腰を浮かせたあいみチャン。その拍子に、挿入していた指が抜けてしまった。
その指先には、白い固形物がびっしりとコビりついていた。これが悪臭の元だろう。怖くて匂いを嗅げなかったが、そうに違いない。
筆者は、彼女に悟られないよう、シーツの隅でそれを拭き取った。
こうして、なんとか彼女をエクスタシーに導くことに成功したが、我が愚息は依然沈黙を保ったままだ。考えてみたら、このあいみチャンに出会ってから、
ただの一度も勃起していないではないか!
こうなったら、おクチでがっつりとご奉仕してもらうしかない。しばしの休憩後、筆者が仰向けとなり攻守交替だ。
日頃から旦那さんのチンコをシャブシャブペロペロしているだけあって、あいみチャンのフェラは上手だった。終始目を閉じていたこともあり、ここでやっと愚息がフル勃起状態に!
それでも油断はできない。慌てて挿入しようものなら、途中で中折れしてしまうかもしれないからだ。
そこで、発射のギリギリまでフェラさせようと決意した。
「そう、そこをもっと舐めて」だの「もっと奥まで咥えて」だのと指示を出しながらフェラを楽しむこと数十分。やっとのことで、ムズムズとした射精感が到来した。
「じゃ、入れるから仰向けになって」
そう言いながら枕元のゴムを手にとり、素早く装着。そして、正常位の体勢でピストン開始だ!
ここからは時間との勝負だ。ギュッと目を瞑り、現実逃避しながら腰を振る筆者。怖いもの見たさで目を開けてしまいたくなる誘惑と戦いながら、愚息に神経を集中する。
ふぅ。
なんとか中折れする前に発射することができた。脂汗を浮かべながらの射精だったので、セックスをした達成感がイマイチ弱かったのは仕方あるまい。
その後、これといった会話もしないまま帰り支度を進め、ホテルを出た。もちろん再会する気は皆無だったので、連絡先交換も行わなかった。
それでも、このまま無言で駅まで歩くのは、それはそれで拷問だ。そこで、仕方なく駅に向かいながら会話をすることに。
「どうだった? 今日のエッチは?」
「は、はい。凄く良くてビックリしました」
「それは良かった。旦那さんとのエッチも、うまくいくといいね」
「そ、そうですね。そうなるといいんですけど…」
「まっ、こういうのは慌てても駄目だから、のんびり時間をかけて改善してみれば?」
「は、はぁ」
なんのアドバイスにもなっていなかったが、適当に受け答えしているうちに駅に到着した。