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初めまして、あいみさん。
都内の会社員、ショーイチ・36歳です。
偶然サイトであいみさんの書き込みを拝見しました。
私もあいみさんと同じ既婚者で、セックスレスに悩んでいたんです。
とにかく女性に尽くすのが大好きなので、
もしお会いできたら、とことんあいみさんに気持ち良くなってほしいです。
優しいくらいしか取り柄のない私ですが、
ご検討のほどヨロシクです!
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こんな嘘だらけのファーストメールを送信したところ、10分ほどで返信が届いた。そこから数通ほどメールのやり取りを行い、アッサリと約束が成立したのだった。
筆者にとっては久しぶりの渋谷での待ち合わせだ。あまり混雑していないところで待ち合わせしたいという彼女の要望に応え、道玄坂の途中にある百軒店アーケードの下を指定した筆者。
そこで待つこと5分。約束の時間ちょうどに、あいみチャンらしき女性が現れた。
チッ、これまた微妙なのが来やがったな、オイ!
あいみチャンの体型は、おかずクラブのオカリナみたいな小太りで、お世辞にも色気があるとは言い難い。しかし、顔は歌手のさくらまやに似ていて、愛嬌だけは及第点といった感じだ。
ま、世間一般の微妙ラインであっても、出会える系サイト遊びならコレでもマシなほうだ。そうそういつも一目惚れしてしまうような上玉が来るワケがないのだから。
気を取り直し、ガッカリしていることを悟られないよう、笑顔で彼女に語りかけることに。
「こんばんは、あいみチャンだよね?」
「あっ、はい。初めまして」
「さっき【ワクワクメール】でやりとりさせてもらったショーイチだよ。今日はよろしくね」
「こちらこそお願いします」
「じゃ、早速だけど行こうか?」
「はい」
百軒店アーケードの下は待ち合わせスポットとしては分かりやすいが、立ち話できるような場所ではない。それゆえ、有無を言わせずにホテル街に向かって歩き出したのである。
そして、数十秒ほど歩いたところにある昭和臭漂うラブホに到着。無事にチェックインしてから、世間話を始めることに。
「旦那さんとのエッチがあまり上手くいってないんでしょ?」
「はい。そうですね」
「具体的にはどんな感じなの?」
「月に1、2回はするんですけど、いつもすぐに入れてお終いって感じで…」
「え? 愛撫とかしてくれないの?」
「はい。私はおクチでするんですけど、主人は大きくなったらスグに入れてくるので…」
「そんなのされたら痛いでしょ?」
「そ、そうですね。もう慣れたので痛くはないですけど、なんか寂しくて…」
「じゃあ、メールで約束した通り、今日はとことん優しく愛してあげるね」
「はい。ありがとうございます」