「ちなみに、ああいうサイトで遊んでみようと思ったキッカケって何だったの?」
「そ、それは…」
「あっ、言いたくなかったら無理しなくていいよ」
「実は…、私、あんまり経験がないんです」
「え? け、経験ってエッチの?」
「はい」
ふたりとも急に小声になり、自然とお互いの顔を近づけての会話に。
彼女から漂ってくる甘い体臭がなんとも心地良い。
「し、処女ではないよね?」
「はい。でも、経験人数はひとりだけなので…」
「そ、そうなんだ」
「だから興味本位というか、エッチのことをもっと知りたくて…」
「なるほど。そういうことだったんだね」
「あ、でも、誰とでもいいっていうんじゃないですよ」
「だろうね。怖い人とか気持ち悪い人とは無理だろうしね」
「はい。だからショーイチさんの写メを見て安心して来れました」
「あ、ありがとう。それじゃあ、その期待を裏切るワケにはいかないなぁ。まっ、演技とかじゃなくコレが俺の素だから安心してね」
「はい」
「それじゃあ、そろそろ行こうか?」
「(コクン)」
こうして店を出て、コンビニで飲み物を購入してからラブホにチェックイン。もちろんラブホのグレードはいつもより高いところにした。
部屋に入り、今度は小声ではなく普通の音量で会話を再開させる。