「可愛いだけ」じゃない! 吉岡里帆、イメージ覆した狂気の“悪女怪演”で評価が急上昇


 14日に放送された第5話では、有朱が真紀たちの暮らしている別荘に突撃。すずめや真紀と女3人の会話になり、夫の話題を避けようとする真紀に「家出ですか?」「真紀さんもウソつきですね」「ご主人もう生きていないかも」などと問い詰め、まったく目が笑っていない冷酷な表情で畳みかけた。

 これにネット上の視聴者からは「有朱がヤバくて鳥肌立った」「サイコパスすぎて怖い」といった意見が続出。それと同時に「吉岡里穂の演技力すごい」「こんな怪演ができる女優さんだったとは」「目が笑ってない演技が最高」「松たか子と満島ひかりを相手に一歩も引かないド迫力演技」「ただのキレイなだけの女優さんだと思ってたら全然違った」などと、吉岡の演技力を絶賛するコメントが飛び交った。

 さらに21日に放送された第7話のラストシーンでは、有朱が真紀のバイオリンを盗むために別荘に侵入。そこに失踪していた真紀の夫・幹生が現れ、揉み合いの末に有朱がベランダから転落するという急展開に。「え、アリスちゃん死んだ!?」「超展開すぎる」「いきなりサスペンスになった」「続きが気になる!」などと視聴者たちが驚愕し、Twitterのトレンドワードに「カルテット」が入るほどの騒ぎになった。

 有朱はメインの4人に比べると登場時間は非常に短いのだが、吉岡の怪演によって視聴者の目をクギづけにし、さらには物語の大きな転換点まで担ったことになる。

「吉岡さんは“地味カワ”と呼ばれるルックスで、今まで演じてきたのも控えめで大人しい役柄が大半でした。悪女キャラなら菜々緒(28)のようなキツめの美女がハマリ役に思えますが、清楚で平凡そうな女性が『実は悪女』というパターンがもっともリアルで怖い。その構図に吉岡さんはピタリとハマリこんだといえるでしょう。もちろん、それは吉岡さんの演技力の高さがあってこそ。清純派のヒロインよりも、心に闇を抱えたヒール役の方が難しいのは周知の事実です。同ドラマは視聴率が一桁続きで決して好調とはいえませんが、もし視聴率的に失敗に終わっても吉岡さんの女優としての評価は間違いなくうなぎ上りになる。今後は清楚系だけでなく、幅広い役柄のオファーがくることになるでしょう」(芸能関係者)

 吉岡といえば2014年に「週刊プレイボーイ」(集英社)でグラビアデビューし、その爽やかな笑顔と抜群のプロポーションで男性支持を獲得。その人気を背景に清純派女優として活躍し、ブレイクの登竜門といわれる「ゼクシィ」の9代目CMガールに選ばれたことで人気を不動にした。それだけでも大したものだが、まだまだ彼女は底知れないポテンシャルを秘めていたようだ。急展開となったドラマの続きを楽しみにしつつ、狂気の悪女という新境地を開いた吉岡のさらなる大飛躍に期待したい。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

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