部屋に入り、メガネとマスクを外すタマエちゃん。その顔は、モデルの冨永愛をさらにキツネっぽくした感じであった。
正直ちょっと苦手なタイプである。だが、行きずりのエッチの相手の顔にいちいちイチャモンをつけていたらキリがない。
「あれ? もしかしてメガネも伊達だったの?」
「はい。目は悪いんですけど、コンタクトしているので…」
「よっぽど職場の人に会う可能性が高かったのかな?」
「そうですね。この時間帯はとくに多そうなので」
「どんなお仕事してるのかな?」
「えっと…」
「あ! ゴメン。無理に言わなくていいよ」
「いえ、隠すようなことじゃないんですけど…」
「うん」
「新宿のデパートで働いてるんです」
「なるほどね。だったら終業時間過ぎたばかりだと、職場の人に会う可能性が高そうだね」
「はい。だから怪しそうな感じで本当にゴメンなさい」
「気にしないでいいよ。そういう事情なら仕方ないもんね」
「はい。ありがとうございます」
デパート勤務の女性と出会える系サイト遊びで遭遇するのはこれで何度目だろうか? 勤務終わりにこうして見ず知らずの男性とエッチしたがるデパガというのは、意外と多いのである。
本当ならどこのデパートなのか、どこの売り場なのか根掘り葉掘り聞きたいところだ。しかし、初回のデートでそんな質問をするのはマナー違反というもの。
早々に会話を切り上げ、彼女をシャワーに促すことにした。その後、入れ替わりで筆者もシャワーを浴び、ベッドインタイムの到来だ。
「ね、タマエちゃん?」
「は、はい」
「今日はどんな風にされたいかな?」
「え?」
「俺って、とにかく女性に尽くすのが好きなんだ。だから、タマエちゃんの望み通りのエッチがしたいんだけど…」
「そ、そうですね。優しいエッチだったらなんでも好きです」
「了解! 俺と同じだね。痛いこととか汚いことはしないから安心してね」
「はい」
「でも、嫌なことがあったらその場ですぐ教えてね」
「フフ、分かりました」
中肉中背の体型で、オッパイはCカップほどだろうか。可もなく不可もなしといった感じだったが、色白の肌のおかげで色っぽく見えてしまう。