「そろそろ時間なんじゃない?」
「あっ、そうですね。保育園に迎えに行かないと…」
なんと、彼女は今から息子を迎えに行くようだ。驚きはしたが、それを表情に出すような筆者ではない。
「ああ、お迎えの時間なんだね」
「はい。今日は延長保育を申し込んでないので、時間通りに行かないといけないんです」
「それは大変だね。じゃあ、急いで帰り仕度しようか? 先にシャワー浴びておいで」
「あっ、私は平気です。このまま服を着れば出れますから」
「そ、そっかぁ。じゃあ、俺もシャワーを浴びないからこのまま出ちゃおうか?」
こうして慌ただしく帰り仕度を終え、ホテルを出て駅に向かうことにした。
「あの、ショーイチさん」
「うん? どうかした?」
「よかったらまた会ってくれますか?」
「もちろんだよ。後でミサコちゃんに、俺の携帯の電話番号とアドレスを書いてメールしておくね」
「はい」
「次は直接電話でもメールでもいいから、いつでも誘ってよ」
「あ、ありがとうございます」
「楽しみにお誘い待ってるからね」
そんな会話をしているうちに駅に到着。改札口で彼女を見送って、この日のデートは終了。一服したくなった筆者は、付近の喫煙所に行きタバコに火を点ける。
そして、一服しながら【イククル】経由でミサコちゃんに先ほど約束したメールを送信したのであった。
その日の夜、早速ミサコちゃんから筆者の携帯アドレス宛にメールが届いた。
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ミサコです。電話番号とアドレスありがとうございます。
今日は慌ただしくしちゃってゴメンなさい。
こんなに優しくされたのは初めてで、とても気持ち良かったです。
駅でお別れしてからすぐに、またしたいって悶々としちゃってます。
私ってこんなにエッチだったなんて、恥ずかしいです。
次の仕事のお休みの時に、もしショーイチさんの都合があえばまた会ってほしいです。
次はもっとゆっくりしたいので、もう少し早めの待ち合わせでも大丈夫でしょうか?
私の都合ばかりでごめんなさい。
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早速のお誘いメールである。もちろんOKの返事を速攻で返信したのは言うまでもあるまい。
次回は午前10時頃に待ち合わせするとして、お迎えの時間までに何回戦できることだろう? 今から楽しみで仕方がない筆者なのであった。
(文=所沢ショーイチ)