「結婚前は会うたびにエッチしてたんですけど、やっぱり年齢のせいですかね?」
「う、うん。そうだろうね。男ってのは18歳くらいが性欲のピークで、後は右肩下がりだって言うからね」
「そうですよねぇ。でも、2年も何もないって寂しいですよ」
「ま、安心して。久しぶりだろうから、今日はとことん優しくするからね」
「フフフ、そう言ってもらえて嬉しいです」
「2年もシてないってことは、もう処女みたいなもんじゃない? だから処女を相手にするつもりでイクよ」
「ショーイチさんって女性を扱うのが本当にお上手ですね」
「え? ど、どうして?」
「私、こう見えてけっこう人見知りするんですよ。でも、ショーイチさん相手だと全然緊張しないで済んでます」
「そりゃ良かった。でも、女性を扱うのが上手いってワケじゃないよ。正直に俺のエッチさをアピールしているだけだからさ」
「でも、エッチなことを言ってても全然嫌な感じしませんよ」
「それは、こういう出会い方だったからじゃない? 実生活でこんな風に接していたら、セクハラで訴えられちゃうと思うよ」
「フフフ、そうかもしれませんね」
二人掛けのソファに座りながら会話していたのだが、フと会話が途切れる瞬間が訪れてしまった。
「あ! いま天使が通り過ぎていったね」
「え? て、天使ですか?」
「たしかヨーロッパのことわざで、突然会話が途切れたときのことを指すんだ」
「へぇ、天使ですかぁ。なんかロマンチックですね」
「ごめんね。こんなスケベな顔してるくせに似合わないでしょ?」
「そんなことないです。す、素敵だと思います…」
ガツン!
後頭部をバール状のもので殴打されたような衝撃を受けてしまった筆者。素敵だなんて言われたのは何年ぶり、いや何十年ぶりのことだろうか?
なんて答えたらいいのかわからず、一瞬フリーズしてしまった。
ただでさえ惚れっぽい筆者だが、こうも褒められてしまうと、それに輪がかかってしまいガチで惚れてしまうのだ。
もう我慢の限界だ。返す言葉が見つからないので、サチコちゃんの方を抱き寄せてキスを行う。
筆者としては、軽く唇を触れさせるだけのソフトなキスのつもりだった。なにせコチラはヘビースモーカーだ。歯磨きやマウスウォッシュする前にハードなキスをするのは、マナー違反というものだろう。
しかし、そんなキスの最中に、
サチコちゃんのほうから舌を差し出し、筆者の口内に侵入させてきたのだ!!
そのまま彼女の舌の感触を楽しみたかったが、ヤニ臭い唾液でドン引きされるのを避けるため、顔を彼女から離す。
「ご、ごめん。まだ歯磨きしてないからタバコ臭いでしょ?」
「全然平気です。私もタバコ吸いますし…」
「え? そうなの? 全然タバコの味がしなかったよ」
「今日はタバコ臭くならないよう吸うのを我慢してたんです」
「そ、そうなんだ。ありがとうね、そこまで気を使ってもらって」
なるほど。相手が喫煙者なら遠慮はいらない。今度は筆者が舌を伸ばし、サチコちゃんの歯茎や歯の裏側までも舐めまわす勢いでディープなキスを仕掛ける。
グワシっ!
二人で舌を絡めあっていると、サチコちゃんが突然筆者の後頭部を両手で抱え込んできた。
逃がしてナルモノカ!
そんな彼女の意思の表れだろうか? そして、筆者の舌を押し返し、サチコちゃんの舌がふたたび口内に侵入してきた。
捕食されるカマキリのオスになった気分で、口内を犯され続ける筆者。
プツン!
脳内でナニかが切れてしまった。もうこうなったら止められない!
今すぐ、マンコを舐めなくては!!