「もう、駄目! そろそろイクよ」
「はい。来て、ショーイチさん」
ルカちゃんにせがまれてディープキスをしながら、ラストスパートだ。
ふぅ。
何度も挿入とクンニを繰り返したせいで、いつもより射精感が長く続いたのであった。
コンドームを処理した後、携帯電話に手を伸ばして時間を確認。すると、ホテルに入ってからすでに2時間30分ほど経っていた。
これからルカちゃんは千葉の自宅まで帰らなければならないので、今から二回戦目に突入するのは難しそうだ。ここはコチラから終了を告げてあげるべきだろう。
「じゃあ電車の時間もあるだろうから、少し休憩したら帰ろうか?」
「は、はい」
「大丈夫? 疲れちゃった?」
「いいえ、大丈夫です。でも…」
「ん? どうかした?」
「こんなエッチを知っちゃったら、これから先、彼ができても満足できなさそうです」
「そ、そっかぁ。じゃあそういう時はいつでも俺を呼び出して! 今日以上にたくさんペロペロしてあげるからさ」
「き、今日以上ですか!! なんだかちょっと怖いです」
「大丈夫だって。もし失神とかしてもちゃんと責任もつからさ」
「えぇっ! 失神ですか…。でも、今日ももう少しでそうなりそうでした」
「じゃあ、次は安心して失神してね」
「フフフ、楽しみにしてますね」
こうして帰り仕度の最中に連絡先の交換を行い、駅の改札まで見送ってサヨウナラとなった。
その日の深夜、早速ルカちゃんからお礼のメールが届いた。本当に満足してくれたようだったので、二度目のデートが実現する可能性はかなり高そうだ。
彼女から初めてメールをもらった際、業者からのメールではないと判断した自分を褒めてあげたい! こういうサプライズ的な出会いがあるからこそ、出会える系サイト遊びは止められないのである。
(文=所沢ショーイチ)