待ち合わせ場所は、筆者定番の新宿アルタ付近の大型靴屋さんの前だ。そこで待っていると、ほぼ時間通りにネネちゃんがやって来た。
オロっ? こいつ可愛いじゃん!
彼女の第一印象は、女子アナの西山喜久恵の若いころといった感じで、小動物を思わせる愛くるしいロリ顔だった。身長も低く、スレンダー体型のせいで、とても30歳過ぎの女性には見えなかった。
どんな化け物がやって来ても動じないよう心構えしていたが、少々拍子抜けしてしまった。これなら脳内でブ厚いフィルターをかけなくても余裕でヤれるレベルだ。否、座りションベンを漏らしながら土下座してでもヤリたいレベルだ。
頬の筋肉が緩まないよう気合いを入れ、ツカツカと彼女に近づいていき声をかける。
「こんばんは、ネネちゃんかな?」
「は、はい。そうです」
「はじめまして。さっき【ワクワクメール】で約束させてもらったショーイチです。今日はよろしくね」
「こ、こちらこそよろしくお願いします」
「あれ? もしかして緊張してる?」
「は、はい」
「どうか安心してね。絶対にネネちゃんの嫌がることはしないつもりだし、なんだったらこの場で帰ってもらっても大丈夫だよ」
「え?」
「ほら、俺みたいなスケベヅラした男がキモいと思ったら、遠慮なくゴメンなさいしていいんだからね」
「そ、そんなこと思ってないです」
「じゃあ、俺でOKなのかな?」
「は、はい」
「ありがとう。すっげぇ嬉しいよ」
「あ、あの、ショーイチさんこそ私で大丈夫ですか?」
「あれ? この顔見て分からない?」
「え?」
「さっきからずっとニコニコしてるでしょ? 俺、ネネちゃんみたいに可愛いコが大好きなんだよね」
「そ、そんなことないです」
「いやいや、そんなことあるって! 不細工なコだったりしたら、こんなにニコニコしないもの」
「あ、ありがとうございます」
「まぁ、立ち話もアレだから行こうか?」
こうしてラブホ街に向かって歩き始めることに。途中でコンビニに立ち寄って飲み物を購入し、いつもよりグレードの高いラブホにチェックインしたのであった。