風俗業界で流行りつつある“ちょいヌキ”


 シャワーが済むタイミングを見計らって女性がやって来た。30歳前後だろうか。「マキです。よろしくお願いします」と挨拶もそこそこに、筆者の腰に巻かれたタオルをほどいて、いきなりフェラチオを始めた。

 即尺はもともと高級ソープランドの専売特許的なサービスだったが、最近ではデリバリーヘルスの基本サービスに含まれていることも珍しくない。しかし、その実態は、先端を軽く舐めるだけのものだったりするものだ。まぁ、これは値段相応ということで仕方のないことだろう。

 それが、この店が違っていた。奥までジックリしゃぶる高級ソープランド級の即尺だったのだ。そのまま玄関で発射してしまったが、所要時間は10分もかかっていなかった。

 ベッドでもマキさんの猛攻は止まらない。筆者を押し倒すと、ディープキスからの激しい全身リップ。ここで、攻守交替しようとしたが拒まれた。それは、

 
「濡れちゃうと、シャワー浴びなきゃいけないから」

 
 という理由だった。話を聞けば、この『ちょいヌキコース』は、シャワーの時間を端折ることで通常のプレイを30分に凝縮していた。そのため、何かと汚れるローションを使った手コキや素股といったプレイはできず、フェラに重点が置かれることになる。

 結局、30分しゃぶりっぱなし、咥えっぱなしという感じだ。そして、会話らしい会話もほとんどない。だからといって、それが機械的かといえばそうではなく、一切の無駄がない快適な時間であった。

 短時間だけどギュッと凝縮された濃厚なサービス。しかも、2回もイクことができたのだから、時間のない現代人にオススメしたい。
(文=子門仁)

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