ティッシュで後処理をしていると、サヨコちゃんが恥ずかしそうに話かけてきた。
「たくさんチナラしちゃってゴメンなさい」
聞き慣れない単語をクチにしたサヨコちゃん。この状況からして、膣のオナラ、略してチナラということなのだろう。
「ん? チナラって、もしかしてマン屁のこと?」
「えぇっ! マン屁っていうんですかあれ! なんですかそれ、クククッククッ」
「そうだよ。俺にしてみたらチナラっていう言い方を初めて聞いたくらいだよ」
「でも、マ、マンペって、クククククっ」
マン屁という言葉の響きがツボに入ってしまった様子のサヨコちゃん。身体をくの字にしながら、ベッドの上で笑い転げ続けていた。
そんな彼女を賢者の視線で眺める筆者トコショー。色気もなにもあったもんじゃない。2回戦以上する気マンマンだったのだが、急速に冷めてしまった。
なぜなら、サヨコちゃんの笑い声がどんどん大きくなっていき、まるでドリフのコントのSEとして使われるおばちゃんの笑い声のように聞こえてしまったからだ。
「じゃ、先にシャワー浴びておいで」
そう彼女に告げ、終了を宣言したのであった。
その後、連絡先交換を行い、駅付近まで彼女を送っていきサヨウナラ。
なんとも中途半端な形で終わってしまい残念で仕方がない。ま、これも筆者の未熟さゆえだろう。マン屁の出やすい女性が相手でも、マン屁が出ないような手マンテクニックをもっと磨かねばなるまい。
まだまだ成長過程の筆者トコショー。これからもたくさんの女性とエッチして修行の日々を過ごさなければいけないのだ。
(文=所沢ショーイチ)