少女に“ガジェット”を纏わせる、少しエッチでカッコイイ非日常『東京ガジェット少女』

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 20年前であれば、「巨乳が好き」というだけでフェチと言われたものだが、最近では「円錐形型」なのか「半球型」、はたまた「しずく型」か…と聞かれるほど細分化している。またパーツそのものだけでなく、その派生物として、女のコが肩掛けカバンをたすき掛けにすることで胸が強調される“パイスラッシュ(π/)”が写真集になるほど、フェチの世界はより一般に知られるようになった。

 こうしてジワジワと広がり続ける深淵なるフェチの世界だが、最近俄然注目を集めるジャンルがある。それが、“機械的な小物(ガジェット)”系だ。

 一般に道具や装置、仕掛けを意味するガジェットは、目新しさや面白いものを指す言葉でもある。ネット上では“メカメカしい”といった言葉に置き変わったりもするが、複雑に絡み合ったメカニカルな構造に心躍らせる男はとにかく多い。このガジェットを女のコに纏わせ、日常を舞台に融合させたアート作品、それが池内啓人氏の提案する『東京ガジェット少女』(impress QuickBooks®)なのだ。

 

McyzoiQB160701_37.jpg寝転がり、ヘッドフォンとは明らかに異なる造形のマシンを装着しくつろぐ少女

 
 この『東京ガジェット少女』は、都会らしさ(進んだ日常)+アート(懐古的な非日常)+女の子(そこにいる違和感)がコンセプト。池内氏が得意とするのは、身に着けるガジェット=ウェアラブルガジェットと言われるもので、メガネやヘッドフォン、時計などを用いた作品を数多く発表している。ガジェットの多くは直観的にカッコよさが際立つもので、これぞ“レトロフューチャー”といった佇まい。しかも、これらのガジェットは基本的に本来の機能が使えるのだというから驚きだ。

 池内氏は、『文化庁メディア芸術祭』(エンターテインメント部門優秀賞)や世界最高峰のメディアアートイベント、オーストリア『アルス・エレクトロニカ』に招待されるなど、若干25歳にして輝かしい経歴を持つ新進気鋭のアーティスト。そんな彼が、今回『東京ガジェット少女』を発表する場に選んだのが電子書籍だった。

 

McyzoiQB160701_29.jpg畳敷きの部屋の中、髪をかきあげるセーラー服姿の少女の前には、パソコンを防衛する砦と兵士たち

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