待ち合わせ場所は、池袋の代表的な待ち合わせスポットのひとつであるイケフクロウという銅像の前。久しぶりの午前中待ち合わせのせいで危うく遅刻しかけたが、なんとか時間ぴったりに到着した。
すると、そこには昨夜メールで聞いていた通りの格好をした女性が立っているではないか。足早に近づいていくと、彼女も筆者に気づいて顔を向けてきた。
おおっ! なかなかの上玉じゃん!
小顔で目が大きいハルカちゃん。眉はくっきりと太く、女優の宮崎ますみの若いころを思わせるエキゾチックな顔立ちだ。体型は中肉中背といったところだろう。全体的に地黒の肌だが、日焼けではなく元からな感じだ。
思わず頬の筋肉が緩んでしまいそうになる筆者。しかし、初対面でそんな間抜けヅラを晒すわけにはいかない。気合いを入れて顔を引き締め、彼女の前に立って話しかけた。
「お待たせ。ハルカちゃんだよね?」
「あ、はい」
「昨日【ワクワクメール】で約束させてもらったショーイチです。今日はよろしくね」
「はい。こちらこそよろしくお願いします」
「じゃあ、早速だけど行こうか?」
「はい」
こうして池袋駅の地下通路を縦断して北口出口を目指すことに。その道中に聞いたところ、なんと彼女は小学生の子どもを育てるシングルマザーとのことだった。27歳で小学生の子どもがいるとは! 一体何歳で産んで、子どもはいま何歳になるのか? 興味津津の筆者だったが、その話題をクチにするハルカちゃんの表情はどことなく暗い。
きっと触れられたくない話題なのだろう。掘り下げたい気持ちをグッと抑え、ほかの話題に切り換えたのであった。
「ところで、今日は何時くらいまでに帰れば大丈夫なの?」
「そうですね。2時には子どもが帰ってきちゃうので、1時くらいには池袋を出たいです」
「うん、了解。じゃあ、1時前には池袋駅に着いてるようにするね」
「ありがとうございます」
そんな会話をしつつ、デート終了までの時間を逆算する筆者。シャワーだの化粧直しだのと時間がかかるから、遅くとも12時にはエッチを終えていなければならないだろう。現在10時過ぎだから、正味2時間もエッチできない計算となる。
それゆえ2回戦を求めるのはまず無理だろう。だったら、徹底的に愛撫しまくって超濃密で超濃厚なエッチにすればいいだけの話だ。