日常にとけ込んだエロスとノスタルジーのエロトピア ~都築響一presents エロトピア・ジャパン展~

通りにはみ出す風俗看板に、路傍でチラシを配るメイド少女に、DVD屋のすだれの奥に、コンビニの成人コーナーにあふれ匂い立つセックス。そしてハイウェイ沿いに建つラブホテルの群れ…。

 計らずしも創作されたエロティックな文化やエロティックアートのコレクターであり、代弁者でもある都築響一による展覧会、『神は局部に宿る』都築響一 presents エロトピア・ジャパン展が、渋谷のアートスペース、アツコバルー arts drinks talkにて開催中だ。

 

20160704hihoIMG_0714.jpg会場を埋め尽くす日常のエロスと妄想のエロスは、目眩がしそうなほど

 
 会場には、なつかしい回転ベッドなど数々のラブホテル室内や、今は少なくなってしまった秘宝館のエロティックな所蔵品、思考を凝らしたイメクラのプレイルームにラブドールの製作工場、性のお達者クラブの達人たちの写真が、会場を取り囲む壁全面に展示されている。そんな濃密なギャラリーに一歩足を踏み入れると、一瞬、目が廻ったような感覚に陥った。

 

20160704hihoIMG_0718.jpg今にも叫び声が聞こえてきそうなほど迫力ある人形たち。その表情は、まるで魂が宿っているかのよう
20160704hihoIMG_0729.jpg逸話を現実のイメージとして具現化した秘宝館の珍しい写真

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