幻惑の潜入編

【ニッポンの裏風俗】札幌・すすきの、最後の本サロさえも消えた街

20160411McyzoDSCN5599.jpg昭和の映画に出てきそうな光景と思ったら、実際、大林宣彦の映画に登場したらしい

 
 重い足取りで深夜のすすきのに戻り、肩を落としてソープ街近くを歩いている時、ひとりの客引きが声をかけて来た。

「お遊びいかがですか? ホテルにうかがわせますよ」

 ポン引きだった。近くにある『T』ホテル前には以前からポン引きがいたが、それがソープ街近くに流れてきたのだろう。

「どんなコがいるの?」 
 
「正直な話、今は四十路しかいないですけど…」


 すすきのでもやっぱり四十路か…。しかし、ボウズよりはマシとお願いすることにした。

 30分後、筆者はホテルのベッドの上で、スレンダーだが、入れパイの四十路妻と疲れきった身体で一戦を迎えていた。

「ウチみたいなデリヘルは随分減ったの。『○○』(人妻ヘルス)なら、追加でさせてくれるかもよ」

 入れパイ妻はそう教えてくれた。翌日、札幌を立つ前にその人妻ヘルスに行き、32歳のロングヘアーの美人妻にお願いしてみると、

「うーんと、5000円だったかな、それならいいよ」

 少し照れくさそうにそう言った。デリでなく箱でできたのが、何よりの収穫である。しかし、1万円で遊べるソープがある街には、裏風俗の存在意義は薄いのかもしれない。 

 

20160411McyzoIMG_20160226_235034.jpgソープ街『ライラック通り』周辺には悪質な客引きも多いので要注意

 
(写真・文=松本雷太)

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