五十路にして圧倒的な美貌! 一条綺美香、老舗AVメーカー・FAプロ初の専属女優に

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――『未亡人の母の乳房』で初めてヘンリー塚本監督の演出を体験して、どんな感想を持ちましたか。

「しっかりとした台本はあるんですけど、その場でヘンリー塚本監督が柔軟にセリフやニュアンスを変えていくんですよ。それで細かく演技指導してくださって、お手本も示してくださるので分かりやすいですね。ただ監督のイメージと違うと何度もやり直しがあって、『今、AV撮っているんですよね?』というぐらい、なかなかエロのシーンが始まらないんです(笑)。映画やテレビドラマを撮っているような感じで、とにかくAVっぽくない現場です」

――特に苦労したシーンはありますか。

「ビンタのシーンがあるんですけど、本気でバシン! なんですよ。やっぱり遠慮があるから、ちょっと手加減しちゃうじゃないですか。そうするとNGですね」

――一条さんがビンタするシーンもあるし、逆にビンタされるシーンもありますよね。

「めちゃめちゃ痛かったですよ(笑)。ビンタされるって、人生でも滅多にあることじゃないですからね。すべてが本気なんです。感情表現も、もっと怒るとか、もっと悲しむとか、入りこまないとできないです。ヘンリー塚本監督作品はカラミに至るまでのプロセスが重要なんですよね。だからカラミの演出は、そこまで細かくないんです。そこはほかのメーカーさんと大きく違うところですね。FAのほかの監督さんともお仕事させていただいたんですけど、どの監督さんもカラミまでのプロセスを大事にしているのは共通していますね」

 

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――AVデビューして約3年半が経ちますが、もともと長く続けるつもりはあったんですか。

「こんなに、お仕事をいただけるとは思っていなかったんです。私が若かった頃のAVってVHSの時代で、極端に言えば単体さんって絶対数が少ないから誰が聞いても分かるような存在だったじゃないですか。でもDVDの時代になって女優さんや年齢層の幅も広がって、これだけ大勢いらっしゃる上に、次から次へと新しい女優さんがデビューする中、そんなに長く続けられないんだろうなって思っていました」

――デビューのキッカケは応募だったそうですけど、どうして48歳のタイミングだったんですか。

「お付き合いしている人がいる時はAVに出るなんて考えたこともなかったんです。ただ3年ぐらい交際相手がいなくて、周りの女友達は結婚して子供がいる中、五十代を迎える前に何かをカタチとして残したかったんですよ。それで選んだのがAVでした。果たして、この年齢でお仕事があるのかって不安はありましたけどね。当時は熟女専門のメーカーさんがあるってこともまったく知らなかったですからね」

――すぐにAVの撮影には慣れましたか。

「やっぱり最初は明るいところでレンズを向けられて、裸になってセックスするのは恥ずかしかったです。だから無意識にカメラから顔を外しちゃうんですよ。それを男優さんに正しい位置に持っていかれて(笑)。そこに慣れるまでは一年ぐらいかかりましたね」

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