今年48歳となる筆者トコショー。いわゆるアラウンドフィフティーって奴だ。陰毛にチラチラと白いものが混ざり始め、老眼がかなり進行してしまっている。
だが、そんな自分の老いを見つめる時間なんてほとんどないのである。とにかく「SEXしたい! セックスしたい! オマンコしたい!!」と常に欲求不満状態だからだ。
ここまでの半生を振り返ってみると、仕事や友情や恋愛なんてものは筆者にとってどうでもいい存在だった。ただ1点、セックスしたいという欲望だけを優先して生きてきたような気がする。
老後の貯えなんて考えたこともないし、家庭を持ちたいとも思わない。常にセックスの相手を探してギラギラしながら生きていきたい。いまだ30歳代前半に間違われる筆者の容姿は、そんなスケベ魂の表れなのかもしれないなぁ。
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『ソノコ』さんの掲示板詳細
[メッセージ]
タイトル:今日これから新宿でお会いしたいです
掲示板内容:
はじめまして。
こういうアプリを使うのは初めてなのでちょっと緊張しています。
あまり慣れていないのですが、こんな私でもいいのか不安です。
彼氏が欲しいわけじゃなくて、ただラブラブしたい感じです。
それでもいいでしょうか?
カテゴリー:
スグ会いたい
投稿時間:
2015-12-2* 19:52:10
ソノコ
地域 東京都
年齢 26歳
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この書き込みは、筆者愛用の出会える系サイト【PC★MAX】のスグ会いたい掲示板で発見したものだ。アプリと書かれているので、このソノコちゃんはスマホのアプリで接続しているのだろう。
こういう書き込みを見つけると、筆者はすぐに他の出会える系サイトをチェックする。半玄人の女性や業者の場合、【ワクワクメール】や【イククル】などにも同じような内容の書き込みを同時に掲載することが多いからである。
一通りチェックして、他のサイトには書き込みが無い事を確認した筆者トコショー。どうやらこれはマジモンの書き込みのようである。
彼氏彼女の関係ではなく、ただ単にラブラブしたいとは! そんなお相手、見逃すわけにはいくまい!!
早速アプローチの開始である。
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こんばんは、ソノコさん。
都内の会社員、ショーイチ・34歳です。
先ほど仕事が終わったところなんですが、たまたまソノコさんの書き込みを拝見しちゃいました。
私もラブラブな感じのエッチが大好きなんです。
だから、ぜひソノコさんと楽しい時間を過ごしたいです!!
もし検討していただけるのなら、次のメールで私の写メをおくりますね。
それを見て駄目そうだったら、そのまま無視してくださいませ。
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こんなファーストメールを書き上げてポチっと送信。すると数分もしないうちにソノコちゃんから返信が届いたのである。速攻で写メ付きメールを送信し、そこから数通ほどのメール交換を経て無事に約束が成立したのであった。
ちなみに、筆者が送信した写メは数年ほど前に自撮りした奇跡の一枚って奴である。何百枚も自撮りして、一番スケベそうじゃない写真をキープしているのだ。
募集している女性に対し毎回毎回送っているわけではないのだが、ここぞという時には積極的に送るようにしているのである。
そもそも出会える系サイトで募集している女性ってのは、なにもイケメンを求めているわけではない。後腐れのないエッチができる相手を求めているのだ。それゆえ、筆者のようなキモメンの野郎であってもチャンスがゴロゴロと転がっていることになる。
今回のお相手のソノコちゃんは出会える系サイト初心者とのことだったので、とりあえず安心してもらうために写メを送ったわけだ。ま、それが奏功したのかどうかは不明だが、約束が成立したので一安心である。
待ち合わせ場所は新宿区役所付近のドーナツ屋さんの前。ちょっと駅から離れているが、とてもわかりやすいので待ち合わせスポットとしてよく使用される所だ。
約束の時間10分前に先着した筆者は、道行く不細工ちゃんやおデブちゃんを眺めながら待つことに。そして約束の時間丁度に、ソノコちゃんらしき女性が横断歩道を渡ってこちらにやって来るのを発見したのである!
ご、ごくりっ!
思わず生唾を飲み込んでしまう筆者。
ひっさびさの当たりじゃないか!!
色白で目がパッチリしていて、清潔感があって、品がありそう。とてもじゃないが、出会える系サイトを利用して見ず知らずの男に股を開くようなタイプには見えないのである!!
その顔は、『スケバン刑事III 少女忍法帖伝奇』の風間三姉妹の次女役だった中村由真の若い頃を思わせる感じだ。体型はスレンダーで、清楚な感じの服装もたまらない!!
こういう事が起きるからこそ出会える系サイト遊びは止められないのである。100人中99人はハズレであっても、遊び続けている限りこうして当たりに出会えるものなのだ。
どうやらソノコちゃんもこちらに気が付いたようで、恥ずかしそうな笑みを浮かべながら筆者に近づいてくる。
くふぅっ、ええの、ええのぉ。
顔が緩みそうになるのを必死に堪えるトコショー。できるだけスケベヅラしないように気を引き締めてからソノコちゃんに語りかけた。
「こんばんは、ソノコちゃんだよね?」
「あ、はい、そうです」
「さっき【PC★MAX】でメールしてたショーイチです。今日はよろしくね」
「はい、こちらこそよろしくお願いします」
「ね、早速だけど、俺ってこんな感じだけど大丈夫?」
「え?」
「写メ詐欺だとか思ったら、遠慮なくゴメンなさいしていいんだよ?」
「そ、そんなことないです! 写メ通り、優しそうな感じですね」
「そ、そうかな。あ、ありがとう」
「あ! 私のほうこそこんなんですけど平気ですか?」
「もっちろんだよっ! っていうかむしろ大歓迎なレベルだよ!!」
「ふふ、ありがとうございます」
なかなかノリもいいではないか。こりゃあ今日はとことん楽しめそうである。
「それにしても寒いね。じゃ暖かい所に向かおうか?」
「はい。お任せします」
出会ったばかりにもかかわらずスグにホテルに向かってエッチをしようだなんて、ずいぶんと貞操観念の低い女である。しかし、出会える系サイトを利用する女性にとってはそうすることが当然なのだ。
余計な駆け引きなんて無用なので、下心を隠すことができない筆者のようなスケベ野郎にとって最高のツールといえよう。