ホテル街に向かいながら世間話をする二人。
「ところでソノコちゃんは今日お仕事だったの?」
「はい、仕事の帰りですよ」
「もしかしてこの辺で働いてるとか?」
「そうですね、一応新宿で働いてます」
「そっかぁ、じゃあ知り合いとかに見られたらマズイんじゃないの?」
「大丈夫ですよ。別に悪い事してるんじゃないですし」
「そ、それもそうだね。ちなみに、どんなお仕事してるのかな?」
「一応、デパートで働いてます」
「わっ! ピッタリ!!」
「え?」
「いや、さっき初めて見た時、なんかそういう印象があったんだよ」
「そ、そうですか?」
「うん! だって綺麗で可愛くて清潔感があって上品そうだから、デパートの店員さんぽいなぁって思ってたんだ」
「ふふ、そんな事ないですよぉ」
「いやいやそんな事あるってば! いやぁ、嬉しいなぁ」
なんとソノコちゃんはあっさり自分の職業まで語ってくれたのである。こんなに簡単に自分の個人情報を漏らしてしまうだなんて、筆者のいい人アピールを見事に信じてくれたのかもしれない。
だったらその信頼に全力で応えてあげねば男がすたるってもんだ。股間をギンギンに固くしながらいつもよりグレードの高いラブホテルにチェックインしたのであった。
部屋に入って上着をクローゼットにしまった所で、筆者は一か八か聞いてみることにした。
「ね、ここのお風呂広いみたいだから、良かったら一緒に入らない?」
「え?」
「ほら、せっかくだから二人で仲良く温まろうよ」
「で、でも恥ずかしいですよぉ」
「恥ずかしいのは俺も一緒だよ。でも、ほら、そのほうがラブラブできるでしょ?」
「で、でもぉ」
「あ! そうだ、ならお風呂の照明を点けなければいいんじゃない?」
「そ、そこまで言うんだったら、わかりました」
「マジで? あっりがとうっ!! 嬉しいなぁ」
駄目元でアタックしたのだが、OKの返事を貰えて舞い上がるトコショーなのだった。