人間の男女と動物が乱交状態!? 長崎・集団獣姦ショー事件


 当時、長崎には日清戦争後の混乱から、日本に職を求めてやってきた中国人女性が多かった。そうした女性たちを、イギリス商社などで働いている中国人男性などが「いい仕事がある」とリクルートしては、ショーに出演させていたそうだ。

 ちなみに、出演女性へのギャラは、1回につき10円から15円程度だったという。当時の1円は現在の1万円くらいになると思われる。動物とセックスしてこの値段が、高いか安いかは個人の判断によるだろうが、1度で現在の10万円程度の現金がもらえるとなると、承諾する女性も少なくなかったのではないかと考えられよう。

 また、そうした高額のギャラを支払うことができたのも、高い収入を得ていたイギリス人駐在員たちを顧客としていたからであることは言うまでもない。

 ほかには、明治35年に神戸で外国人が愛犬にレイプされたといううわさが広まったというが、手元に詳しい資料がないので確認できない。詳細な文献が入手できたら、ぜひご報告したいところである。また、獣姦ではないが、明治43年に『北陸タイムス』(後に『北日本新聞』に統合)が紙上に犬が性交しているイラストを掲載して当局から告発されている。ただ白い犬に黒い犬が背後から覆いかぶさっているだけのカットであるが、それでも新聞社と発行責任者に罰金刑が言い渡されている。
(文=橋本玉泉)

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