再ブレイクのμ’s・飯田里穂、ヒャダイン作曲のシングル&ソロツアー決定…ジュニアアイドル出身者の希望の星に


 海外進出すら視野に入れており、まさしく順風満帆。しかし、これまでの彼女の芸能生活は決して順調ではなかったため、昔からのファンたちは「再ブレイクは感無量」と感動している。

 もともと飯田は2000年ごろから子役として活動し、小学5年生から中学2年生まで出演したNHK教育(現Eテレ)の『天才てれびくん』への起用をきっかけにジュニアアイドルとしてプチブレイク。幼い顔立ちと明るい性格でロリコン系のファンから絶大な支持を集めていた。当時はジュニア系グラビア誌「ピュア☆ピュア」(辰巳出版/現在は休刊)で特集コーナーがもうけられ、毎号のように取り上げられていたほどの逸材だった。

 しかし、年齢を重ねるごとにファンは離れ、ドラマや映画でも代表作と呼べるほどの作品がなかったために急激に失速。メディア露出は激減してしまい、数年前までラジオ番組のレギュラーとドラマの端役くらいしか仕事がない状況だった。

「これは飯田に限らず、多くのジュニアアイドルが陥るパターン。低年齢アイドル好きのファンは、本来なら女性としての魅力が増してくる10代後半くらいから一気に離れてしまう。それまでに女優やタレントとして大成できればいいのですが、なかなか上手くはいかず、そのままフェイドアウトしたりアダルト系に流れてしまうケースが多々ある」(芸能関係者)

 まさに飯田も消えかねない状態だった。しかし、2013年に人気アニメ『ラブライブ!』の星空凛役を演じたことが転機になり、ファンですら予期していなかった声優としての再ブレイクを果たした。

 同作は今年6月に公開された劇場版が公開150日で観客動員200万人、累計興行収入28億円を突破するなどアニメの枠を超えた爆発的な人気を獲得。同作から生まれた声優ユニット「μ’s」も多くの関連CDがオリコンチャート上位の常連になり、その実績が認められて『紅白』出場にまで至った。

 同ユニットはNHK総合『MUSIC JAPAN』やEテレ『Rの法則』にも出演したが、飯田にとってはNHKに凱旋を果たした格好だ。

 実は飯田はジュニアアイドル時代も歌手デビューしており、その当時のシングルはオリコンチャート最高156位という惨状だった。声優デビュー後のアルバムは同チャート7位となっており、再ブレイクどころかジュニアアイドル時代以上の人気を獲得した。ちなみに全く売れなかったアイドル時代のシングルは定価1296円(税込)だったが現在はお宝化し、中古価格が4万円前後にまで高騰している。

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