――意外ですね。こうして話している感じも、すごくフランクですし、昔からコミュニケーション能力が高い方なのかと思いましたが。
まよ:それが違ったんですよ。内気な少年(笑)。
――恋愛とかもあまり興味がなかったんですか?
まよ:それは普通だと思いますけど…、初恋はちょっと変な感じだったなぁ。
――お、それは面白そうですね。
まよ:よくある話かもしれないけど…。小学校の低学年のころ、家が近所の女の子と仲が良かったんですけど、その子がちょっと乱暴者というか、よく言えばリーダータイプで…。
――ジャイアン的な?
まよ:そうそう! 女版ジャイアンだったんですよ。その子と一緒に帰っているとき、いきなり「好きな人を言い合う」みたいな話になったんです。でも、私は好きな男子なんていなくて。
――女ジャイアンに怒られた?
まよ:そんな理不尽じゃないですよー! ただ、その子が好きな男の子の名前を言った後に、なぜか私も同じ名前を言っちゃったんですよね。
――好きでもないのに?
まよ:そう。なんか焦っちゃって。そうしたら、その女の子の態度が急変して大変だったんです。次の日にはクラス中に言いふらされてたし…。別に好きでもないし、すっごく恥ずかしかったですね。
――それが初恋?
まよ:そうなんですよ。
――恋してないじゃん。
まよ:実は…、周りにはやし立てられているうちに、好きになっちゃったっていう…。不思議ですよね~。それまで気にもしてなかった男の子だったのに、急に意識しだすようになって恋しちゃったんです。
――素敵なエピソードなのかどうか…。
まよ:まあ、人それぞれありますから(笑)。