【世界の風俗・パナマ共和国編】 危うくパナマ運河に沈められるところだった


 フィニッシュは抱き合ってキスをしながらの正面座位だった。ケイトが腰を動かすたびに巨乳が押し付けられて、そのムギュムギュ感がたまらずにキュッと絞まったアソコの中に発射してしまった。

 他の国の売春宿であれば、ここで終わりだ。しかし、ケイトは「もっとお話しましょう」と、寄り添ってきた。しかし、一生懸命に話してくれるものの全部は伝わらない。なので、曖昧に「シー(はい)」と相槌を打っていたのだが、これがいけなかったようだ。

 ケイトの表情が明るくなって、「明日、会いましょう!」となった。カリビアンガールとのデートも悪くない。そう思うと、ついついニヤニヤしてしまう。ケイトは「ここに来て」と、レストランの名前と時間を書いたメモを渡してキスをしてきたが、これもまた濃厚なディープキスであり、「パナマの女の子はこんなに積極的なのか!」と思った。

 事実、ケイトは積極的であった。翌日、ラファエルとアロンに送ってもらい、指定の時間に約束の場所へ行くと、もちろんケイトはいた、両親と一緒に。そして、開口一番、「プロメティド」と紹介したのだ。

 プロメティド? ポケット辞書で調べたら…思わずフリーズしてしまった。なぜならば、「Prometido」とは婚約者という意味だったからだ。ケイトが両親に説明している内容を聞いても、ほとんど理解できない。だが、会話の端々から「昨夜」、「約束した」、「一緒になる」、「日本」、「行く」という言葉が聞こえてくる。

 どうやら、昨夜、コトが終わった後の会話で、ケイトが「結婚しよう」と言ったらしい。さらには、「日本に興味があるから日本に住む」と言ったらしく、そのすべての答えが「シー(はい)」だったから、今、この場が成立しているのだと理解するのは簡単だった。

 ケイトの父親は会社を経営しているようで、にこやかに祝福の言葉を並べるが、どこか眼光が鋭く、タダモノではない雰囲気をかもし出していた。

 食後、おそらく「娘を頼むぞ」といった意味の言葉と共に握手をしてきたケイトの父親。手の甲に大きな傷があり、顔もよく見れば細かい傷跡がある。握った手からは緊張感が伝わってきた。

 先にケイト一家が店を出たが、その際に父親のお付きの人が店の外で待機していた。屈強な身体つきである。「ボディガードか?」と思って、一家を乗せた車を見送ると、待機していたラファエルとアロンが慌てて駆け寄ってきた。同時に「無事か?」と聞いてきた。

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