アソコにドジョウ! SMを通して究極愛を提唱する女体調教師・志摩紫光、阿鼻叫喚の『SPECIAL LIVE』

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 ふたり目の女性は黒のスリップ姿で物憂げな表情で現れた。

 まるでこれから起こることを全て予期しているかのような、ライオンを前にした草食動物といった悲しげな目をしている。そんな女性の体に、志摩氏はクルクルと手早く麻縄を巻きつけて拘束していく。そして、片脚を宙吊りにすると、青白い照明の中、赤いロウソクの光が浮かび上がる。ロウソクのロウが、女性の足首から股間まで伝っていく。

「うぅぅぅ、あぁぁぁぁあああつい! あついよー!」

 女性のすすり泣き、泣き叫び、絶叫する声が会場にむなしく響く。永遠に続くかと思われるようなロウソク責めが終わると、今度は会場に椅子とバケツが持ち込まれた。

 「なんだろう?」と思ってみていると、バケツの中には、ピョンピョン飛び跳ねる生き物がいる!? 黒光りして、水の中をヌメヌメと動く生き物…大量のドジョウだった。

 女性は、先ほどの体勢から解かれて、今度は椅子に逆さのM字開脚状態で縛りつけられている。そして、クスコ(女性の膣腔内に挿入し、開大して膣腔を検診する医療道具)でアソコを大きく押し広げられた後にプラスチックのじょうごを差し入れられると、ドジョウがドボドボと流し込まれていく! 中ではピチャピチャとドジョウが音を立てて何十匹も這い回っている。中に入りきれずに場外に飛び出す元気なドジョウも…。

 

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 次に登場した女性への責めは、極めつけだった。吊り上げた女性の股間の皮膚を鈴の付いた洗濯バサミで、挟み込んだのだ。さらに、志摩氏は股間めがけて、鞭を激しく振るって洗濯バサミをふるい落とす。「リリン」という鈴の音とともに真っ赤に咲き乱れた股間の皮膚が、あらわになる。あまりの責めと痛みに、おびえて、反射的に足を閉じようとする女性。しかし、「足を閉じるな!」と志摩氏に叱責され、洗濯バサミが鞭で落とされるのを必死に耐え忍ぶ姿がいじらしい。

 東急ハ○ズでの道具漁りが趣味という志摩氏。日常にある道具をSMに転用するアイデアは、まさに見事としか言いようがない。

 この他にも、様々な責めがつるべ打ちのごとく展開され、あっという間に3時間が経過した。究極の愛情表現としてのBD。そこには、志摩紫光が人生を掛けて追求してきた、SMの枠を超える何かが宿っているようだった。
(取材・文=菅野久美子)

菅野久美子(かんの・くみこ)
アダルト系出版社司書房を経てAV情報誌やホスト雑誌、女性週刊誌で活動。
現在フリーのライター。
著書に『アダルト業界のすごいひと』(彩図社刊)がある。
8月10日に2冊目の単著となる『エッチな現場を覗いてきました!』(彩図社刊)を発売。

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