待ち合わせ場所は、筆者の定番である新宿アルタから徒歩10秒ほどの大型靴屋の前。約束の時間10分前に到着した筆者はソワソワしながら待っていたのだが、数分もしないうちにメールで聞いていた通りの服装をした女性を視界に捉えた。
マジか!? マジで!? マジだ!!!!
思わず『仮面ライダーウィザード』のオープニング曲を口ずさんでしまいたくなってしまった。顔を隠した写メからもサクラちゃんが可愛いであろうと予想していたトコショーだが、そんな予想の遥か斜め上をかっ飛ぶ可愛さなのである!!
あえて例えるのなら、一昨年に日テレに入社した女子アナの後藤晴菜といった感じだ。小動物を思わせるタヌキ系のファニーフェイスで、一目見た瞬間から彼女の顔面を余すところなく舐めたくなる衝動に駆られてしまった。
こ、こんな可愛らしい顔して出会える系サイト遊びとは!! しかも、今日が出会える系サイト遊びのデビューとは!! 嗚呼、神様ありがとう! これも筆者の日頃の行いの賜物だろう。どんな不細工ちゃんやおデブちゃんが現れようとも怯むことなく立ち向かってきた筆者へのご褒美に違いあるまい。
スキップして彼女に近づきたくなる気持ちをググっと堪え、顔がニヤけないよう口元に力を込めるトコショー。そしてゆっくりと歩いて行き声をかけた。
「こんばんは、サクラちゃんだよね?」
「あ、はい! ショーイチさん?」
「うん。【ワクワクメール】で約束してたショーイチだよ。今日はよろしくね」
「わっ、良かったぁ。優しそうな人で」
「エッ? そ、そうかな?」
「はい。怖そうな人だったら逃げる気でしたからwww」
「そ、そうなんだ。ま、メールに書いた通り優しいくらしか取り柄がないんだけどね」
「それが一番大事ですよぉ。うん」
じ、19歳の小娘のくせになかなか男を喜ばせるツボを心得ているではないか。惚れっぽい筆者はこの時点で完全にホの字である。
「じゃあ、さっそくだけどホテルに向かおうか?」
「はぁい」
出会える系遊びは初めてとのことだが、随分と男慣れしている感じのサクラちゃん。ま、これだけ可愛いのだから周りの男が放っておくわけがないし、街で男性に声をかけられるのも日常茶飯事なのだろう。
途中でコンビニに寄って飲み物を調達し、無事にホテルに到着。もちろんいつも使うホテルよりワンランク上の所を選んだのは言うまでもないだろう。
いつもなら速攻でシャワーを浴びてプレイをスタートするのだが、サクラちゃん相手にそれは味気なさすぎる。己で己に課す焦らしプレイを行うことにしたのであった。