ズン ズンズン ズンドコ ズンズンズン ズンズンドコドコ
氷川きよしのズンドコ節のリズムで腰を加速する。筆者の体重の半分近くをまなみチャンに預けながらの格好だが、彼女の巨体ゆえに大船に乗っている気分のようでもある。いや、波打つ彼女の脂肪のおかげでサーファーになった気分だ。
「あ、そ、それ、それ、それ！ イ、イッチャうぅぅぅぅぅ！」
「お、俺も、い、イクよ」
ふぅ。
こうして大量のザーメンを吐き出すことに成功したのであった。
この時点でホテルに入ってから40分ほどが経過していた。100分利用のコースなのであとまるまる1時間もあるという計算だ。
いつもなら最低でももう1回戦をお願いするところである。さてどうしたものかとコンドームを外した直後の愚息に相談してみた…。
「…」
まったくの無反応だった。ウンともスンとも言わないとはまさにこのことだろう。賢者タイムになった途端コレである。優しい紳士を最後まで装いたかったが、息子がコレではもうギブアップだ。
「じゃ、そろそろ帰ろうか？ もう一度シャワー浴びる？」
そう彼女に問い、終わりを告げるトコショーなのであった。
連絡先の交換もせずにホテルを出て、その場でサヨウナラ。行くあてがあったわけでもないが、まなみチャンが向かった方向と正反対に向かって歩きはじめたトコショーなのであった。
今になって思えば、まなみチャンも筆者は似たもの同士だったのかもしれない。セックスは大好きだが、あの容姿ではそうそう相手に恵まれることはないだろう。それゆえ、出会える系サイトで後腐れないセックスを楽しんでいるのかもしれない。
そう考えたら、無理してでも愚息を奮いたたせてもう1回戦くらいしておくべきたったかも。室内のテレビでAVを再生しながら臨めばきっと立ったことだろうし…。
ま、そんな無粋な真似、似非紳士を気取るトコショーにはそう簡単にできそうにないが。
（文＝所沢ショーイチ）
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