その一方、ほかのメンバーのファンたちは「福岡は遠いよ…」「福岡近郊の人以外は誰も得しない」「運営にガッカリ」「旅費を使うか現地行かずに選挙資金にするか悩む」などといった反応が目立つ。突然の福岡という決定に困惑しているファンが多いようだ。
「指原だけでなく宮脇がAKBシングルのセンターに抜擢されるなど、最近の運営サイドはHKTのプッシュを強めています。また、運営サイドは新潟に新グループを誕生させることからも分かるように今後は『地方マネー』を重視していく。さらに今回は会場側が非常に協力的だったことから、福岡が開催地に選ばれたようです。指原らHKTメンバーが大躍進して福岡が盛り上がれば地方グループの活性化になりますし、選抜総選挙をはじめとしたAKBグループのイベントの地方誘致も期待できる。決して『まゆゆ降ろし』という意図ではないでしょうが、この運営の戦略が渡辺ファンにとって逆風であることに違いはないでしょう」（芸能関係者）
福岡開催で指原のセンター返り咲き、HKTメンバーの躍進というムードがすでに出来上がっているが、そう簡単にいかないのが総選挙の魅力でもある。前回の総選挙では「太客」である中国人ファンたちが、日本のファンを通じて約35000票（約3000万円分）を投じ、戦局を変えたという事態も起きた。まゆゆがピンチとなれば今回も中華マネーを武器に強力援軍として名乗りを上げることも予想される。
ホームで有利の指原が勝つのか、渡辺が女王の貫録で二連覇を達成するのか。はたまた意外な伏兵がセンターをかっさらうのか。年々注目度が落ちているといわれる選抜総選挙だが、今年は両雄の対決から目が離せなさそうだ。
（文＝佐藤勇馬／Yellow Tear Drops）
