元グラドルとイメージDVD制作会社が裁判で争う“アナルの価値” さてAV業界では…


 さて、AV女優側からすれば、アナルはどんな価値を持っているのだろう。彼女たちがデビューする前、面接で聞かれる重要事項のひとつがアナルだ。AVのカラミには「三大NG」というプレイがあって、アナル、スカトロ、SMは女優がヤリたくないと語るトップ3とされている。単体作品でデビューする場合、ほとんどの女優は「三大NG」をカラミの内容から外してある。しかし、出演作を重ね、ファンから飽きられそうになると、事務所やメーカーからアナル解禁の誘いを受けることになる。つまり、アナルはAV女優の寿命を伸ばすアイテムであり、ギャラの上乗せの条件にもなるのだ。

 まだ人気急上昇中だった10作品目でいきなりアナルを解禁して、その後も長期に渡ってトップAVアイドルとして活躍した南波杏(なんば・あん)のような珍しいケースもあるが、一般的な単体女優の場合、ぶっかけ、レズ、中出し、アナル、そしてスカトロやSMと、キャリアを積んでいくごとにNGを解禁して、トッピングを増やしながらベテランになっていく。解禁した以上、制作サイドはアナルプレイを求め続け、2穴同時挿入や連続中出しなど、内容はハードになっていくばかりだ。膣以上にアナルは耐久性が弱く、ハードなカラミを続けていると、パックリと口を開いたままになってしまい、見ている方が心配になってしまう。

 あるSMの女王様に聞いたのだが、奴隷に求めらる調教のコースに「アナル拡張」があって、拡張器具を使えばオジサンのアナルでも手首が余裕で入るくらい緩くなってしまうらしい。しかし、その後の直腸のケアが大変だから、よっぽどの覚悟がないとオススメはしないそうだ。想像しただけでゾッとしてしまう話だが、アナルを酷使するAV女優の皆さんにも、お仕事とはいえ「くれぐれも大事に使ってください」とお願いしたい。
(文=坂上五郎)

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