「こ、こんばんは、かんなチャンかな?」
「あ! サイトの人ですか?」
「うん、【ワクワクメール】で約束してたショーイチです」
「はじめましてかんなです」
「俺、こんな感じだけど大丈夫かな?」
「え? 大丈夫って?」
「いや、もし嫌だったらゴメンナサイしてもらっても大丈夫だからさ」
「そんなことないですよぉ。メールの印象通り、優しそうですし…」
「あ、ありがとう」
「ショーイチさんこそガッカリしてません?」
「はぁ? んなわけないよ! 俺、さっきから超ぅぅぅぅ喜んでるんだから!」
「え?」
「だってかんなチャンが予想よりずっとずっとずっと綺麗だったからさ」
「え、や、そんなことないです」
「いやいや、マジだって! ほら、俺の顔見て! どんな顔してる?」
「な、なんか楽しそうです」
「でしょでしょ! 俺は嘘つけないっていうかスグに顔に出ちゃうからさ」
「フフフ、面白いんですね、ショーイチさんって」
ツカミはこんなもんだろう。なかなかノリも良く、筆者との相性も良さそうである。
途中のコンビニで飲み物を購入し、ホテル街に向かうことに。
この日は平日だったのだが、いつも使うホテルが満室で2軒目に向かう。しかし、そこも満室だったので更に別のホテルを目指すことに。
「平日なのに混んでるんだね」
「私、じつはラブホテルって入ったことないんですよね」
「へぇ、そうなんだ。じゃ今まではどうしてたの?」
「だいたい相手の人の家が多かったかな」
「それって浮気相手ってこと?」
「ま、まぁそうです」
「じゃ彼は独身だったのかな?」
「そうですね。あ! 私結婚してる人と浮気するのも初めてかも」
「そうなんだぁ。じゃあ今日は初めて尽くしだね」
そんな会話をしつつ、無事に3軒目のホテルで入室することができたのである。