ホステスさんに聞いてみた「ヤレる客になるための条件」

R・23歳(経験半年)の場合
「相当お金積まれたら目がくらむかも。そういうことになったことないからわかんない! あっ、でも清潔感ないおじさんはNGね」

 ネット界隈では常套句“ただしイケメンに限る”はここでも健在のようだ。

 
S・27歳(経験1年)の場合
「付き合いたいと思った相手となら全然しちゃう。年齢は自分プラス10歳くらいまでの独身で、オシャレで、顔は生理的に無理な感じじゃなきゃOK。わたし母性本能が強いから、ちょっと手がかかるような男がタイプ。でも現在進行中の好きなお客さんとなかなかうまくいかなくて…。もしかしたら遊ばれてるのかも?」

 しっかり者だが水商売は初めてで、プライベートとホステスの仕事に明確な区別はないらしい。

 
K・28歳(経験6年)
「ねーよ! そもそもわたし友営(ともだち営業)スタイルだし、付き合いたいならまだしもいきなりセックスとかキモ!!」

 相当な美人でSキャラの彼女。なかなか手ごわい。

 
M・30歳(経験1年半)の場合
「実は一回だけある(笑)。22歳の若いお客さんで、童貞を公言。見た目は普通だよ。呼べば週に2回くらいは来てくれる常連さんだった。まぁいろいろあって最終的に土下座されて…。ふと『童貞が年上のホステスに筆おろしされるってエロくない? おもしろくない!?』って悪魔が囁いたの。年下なのに結構お金使わせちゃってて悪いなと思ってたのもあるしね。まぁセックス自体は優しく手ほどきする感じで、本気は全然出してないけど」

 男に金を使わせることに引け目を感じているタイプの女は、通い詰めると「なんだか悪いから」と身体を許してくれる可能性が!  

 
R・32歳(経験3年)の場合
「え、これ本当のこと言うの!? うんとね、お客さんとは絶対にやらない(笑)! 女漁りに来てるお客さんだったら、目的果しちゃったら来てくれなくなっちゃうじゃん。やらずにどれだけ引っ張るかが腕の見せどころだと思ってますから(笑)。お客さんは恋愛対象外だし、セックスは仕事に入ってないんで」

 一見水商売っぽくない清楚な容姿をしており、押しに弱いMっぽさが漂っているにもかかわらず割り切りのコメント。隙がありそうでない、本当に女はわからない…。

 
ママ・40歳(経験20年)の場合
「何度も会ってて、普通の友だちみたいに仲良くなったお客さんなら、仕事に支障が出なければいいと思うよ。わたしもアバズレだった時代あったし(笑)。でもね、水商売やってる子って根は真面目な子が多い気がする。とくに掛け持ちの子はね。そういう子が『遊びたい』と思ったら、お客さんじゃなくてプライベートから相手を探すんじゃないかな。男の人も、ただやりたいだけなら仕事で“女”やってる子よりそのへんの普通の子のほうがひっかけやすいと思うよ!」

 な、なるほど…!

 と、話を聞いた限り、やってもいい客の条件というか「そもそもありえない」派が多数だった。キャバ嬢の枕営業の噂はよく聞くが、スナックは個人的なバックがない店のほうが多く、指名客を掴んでもおいしいこともあまりないため「身体を使ってでも」という思考にはならないようだ。

 もちろん、かといって皆無ではない。ほかの女の子の話や噂なども含めて検証すると、強いて言うなら

・経験が浅くて客があまりついていない
・惚れやすく献身的
・押しに弱く強く言われたら断れない
・客に金を使わせることに罪悪感を持っている
・酔うと前後不覚になり流されやすい

 こういったタイプのホステスを見抜ければ、もしくは軽い子が多い店に出会えれば、ベッドインは夢ではないかもしれない。

 ただし、男は、

・清潔感がある
・そこそこ金と時間を使える
・相手の事情を優先して考えられる
・口が堅い
・口がうまい

 ことが絶対条件なようだ。

 なかなかハードなホステス陥落への道だが、ゲームと割り切って駆け引きを楽しめるのであれば、こんなにおもしろい遊びはない!

 客として大切なのはヤれなくても文句を言わないこと、逆恨みしないこと。決して安くない飲み代も、その場を楽しく過ごし、ひとときの夢を見るための正当な対価なのだ。
(文=小沢Q一郎)

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