待ち合わせ場所は、新宿アルタから徒歩10秒ほどの大型靴屋さんの前。そこで携帯の画面を見るフリをしながら、道行く不細工やおデブちゃんを眺めつつ待っていると、ほぼ時間通りにサユミちゃんが現れた。
う、うまそうだな、オイ!
サユミちゃんの体型は、お笑いタレントの柳原可奈子を少しだけ痩せさせた感じ。筆者トコショーにしてみれば、真ん中高めで余裕のストライクゾーンである。程よいムチムチ加減が、性欲と食欲の両方を刺激してくれる身体つきだ。
そしてお顔はというと、デビュー当時の女優・財前直見を彷彿とさせる可愛い感じ。それなりに美形なのに、どこかコミカルなところがあってとっつきやすい美人といった具合だ。
ウヒっ! 顔も可愛いし、ムチムチしてオッパイも大きそうだ!!
鼻の下が伸びすぎないよう、己に喝を入れて話かけるトコショー。
「こんばんは、サユミちゃんだよね?」
「あ! ショーイチさんですか? ああ、良かった」
「へ? なにが?」
「怖そうな人じゃなくて安心しました」
「ハハ、そっかぁ。俺もすっげえ喜んでるよ」
「え?」
「サユミちゃんみたいな顔、すっごく好きなんだ」
「フフ、いきなり上手ですね」
「いや、んなことないって! これでも俺、クチベタのショーイチ君って呼ばれてるんだから」
「フフフ、面白い人ですね、ショーイチさんって」
「ま、立ち話もなんなんで、さっそく行こうか?」
ノリも良く、愛嬌もあって、好感触のサユミちゃん。今日のエッチの成功は半ば約束されたようなものである。
こうして歌舞伎町を突っ切る形で通り過ぎ、ホテル街に到着。そして可もなく不可も無しって感じの中級ラブホにチェックイン。
まずはソファに座りながら、備え付けの冷蔵庫の中にあった飲料水で喉を湿らす二人。
「ね、サユミちゃん。ホントに2年も彼氏いないの?」
「はい、ホントです」
「もしかして男性のいない職場なの?」
「いえ、普通にいますけど」
「マジで? 職場にこんな可愛い娘がいるのに誰も手を出さないの?」
「フフフ、私のところだとオジさんばかりなんで、そんなことないですね」
「じゃ、セクハラされたりとかは?」
「うーん、それもないですよ。意外と固い職場なんで」
「え? どんな会社なの?」
「ちょっと固いジャンルの学術書を作ってるんです」
「ん? 固いジャンルって弁護士とか医者とか?」
「まぁ、だいたいそんな感じですね」
「そっかぁ、そりゃ真面目な人が多そうだね」
「はい、そうなんですよ」
筆者のようなキモ面でも愛想よく答えてくれるサユミちゃん。もうこの時点で筆者は完全にホの字である。
その後、別々にシャワーを浴び終えてベッドイン。